昨日の京都、耐震改修工事で長らく閉館していた南座の新開場を紀念して、祇園四条界隈は歌舞伎役者勢揃いのお練りがあったんですね。
そんな喧噪と混雑をよそに、昨日は友人と二人、藤田嗣治展に行ってきた。
東京で開催され、続いて京都での開催。
これまで日本では決して展示されなかった作品も多々あるとの事。
これは初めてだわ!っていう作品が次々と。
今までみてきた藤田展はなんだったの?って思うのは、ちょっと大げさだけど、
そう思えるほど。
とっても新鮮な気持ちで鑑賞できた今回の藤田典でした。
展示映像コーナーでは、彼が監督した日本を紹介する映像。
当時の地方の子供たちの日常を生き生きと描いた作品ながら、海外に誤解を与えると言う判断で公開されなかったとか。
狭い日本島国的価値観は藤田にとってはとっては、歯がゆいくらいに窮屈極まりない物だったんでしょうね。
でも、この映像を見ていると、彼は時代が時代なら映画作家としても斬新な映像を創りあげただろうなって思う。
フランス国籍を取得し、洗礼名のレオナールは尊敬するレオナルド・ダ・ヴィンチからとったとか、
フジタもまた絵画にとどまらない才能豊かな方だなって、展覧会を見ながらつくづく思う。
今回の藤田典で、さらに充実は関連展として、藤田と同時代のアーティスト達の作品の展示。
マン・レイ琊ブレッソンの写真、キリコ、ユトリロ、それからル・コルジビジェ他にも他にも……
見ごたえありの嬉しい「おまけ」(と言うのば失礼だけど)でした。
没後50年
藤田展開催に関わった方たちの熱意と思い入れが伝わる今回の藤田嗣治展でした。
教えてあげ叔母は目下白内障の治療中。
眼鏡が作れるのは12月初めなんだそう。
会期中に間に合ったら、次は叔母と二人でもう一度観に行きたいと思う。
帰りはいつものごとく「祇園饅頭」でしんこ餅を買って、京阪三条構内でテイクアウトのホットコーヒー買って、
座席に座ってゆっくりコーヒータイム。
お天気も良く、
展覧会場の人も思いのほか少なく、
良き休日でした。
Machi。