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マチの、映画と日々のよしなしごと

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映画「マイケル・ムーアの世界侵略のススメ」

勝てなくなったアメリカ
起死回生の助っ人として、国防総省が白羽の矢をたてたのが、映像を通してアメリカをこてんこてんに扱下ろし続けてきたマイケル・ムーア。アメリカの裏も表も、裏の裏まで知り尽くした彼ならばなにか秘策をと考えたのかしらね。そんな重要なミッションを受け、マイケル・ムーアが世界各国のいいとこ獲りせんと、星条旗を掲げいざ出陣というそもそもの設定の本作。
映画「マイケル・ムーアの世界侵略のススメ」_b0309033_946398.jpg

で、見ながらも
見終わっても
これって、マジ本気でこの映画見て考えないといけないのはアメリカではなくって日本だろう!ってツクヅク思った。
そして昨日の枡添東京都知事の、「不適切だが違法ではない」に終始した釈明会見を見てさらにさらにそう思う。
学校で、教師もともに観て考えてみるべき事柄がわんさとあるはず。
学生よりもまず教師が観るべき
単なる教材として観てしまったら豚に真珠かしら。
今の日本の教育の現場を見るとそれだけに終わりそう。


きっとアメリカという国には、自浄能力は未だ失われていないだろうと思う。
彼らは、そうやって新大陸で自らの国を築き上げてきたのだから。
彼らこそ、闘って自由と独立を自ら勝獲った国なのだから
きっと国体としての彼らの内にはそのDNAは未だに失われていないと思う。


マイケル・ムーアが各国でみつけたいいところ。
その根底に流れる共通項は、「人ありき」「人が幸福であること」「そこが幸福になれる場所であること」
アメリカ・ニューヨークのど真ん中にある広大な敷地のセントラル・パーク
マンハッタンが将来は摩天楼の町になるだろうと想定し そこに暮らす人々にとって必要不可欠な緑の空間として都市計画の最初から位置づけられていたという。
人ありきの都市計画。
ボストンから始まったアメリカの歴史。
ボストンの地を踏んだ移民たちは緑を植え公園を作り、その公園は今も地域の人々の手で管理維持されているという。
アメリカの歴史もなんだらかんだら叩けば埃だらけだけれど、でも、そうやって自らの手で作り上げてきたっていうそのDNAって失われずにあると思う。

各国の人々は言う。
アメリカがお手本だったと。
リベラルな国アメリカが教えてくれたと。

こんな映画を作る人間がいるアメリカという国は
まだまだ自浄能力は失われていないのではと思う

マジヤバイのは風見鶏的に世界で生きてきた日本だろうと思う。
対処療法的な政策に終始してきた戦後日本。
被爆国を隠れ蓑にして、自らの戦争犯罪と向き合わずにきたんだろうと思う。
靖国問題も慰安婦問題も根っこは同じだろうと思う。

Machiのよしなしごとでした。


Machi。
by machiiihi | 2016-06-07 09:45 | 映画
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