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マチの、映画と日々のよしなしごと

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映画「64~ロクヨン-前編/後編」

書くほどでもないか~って思ったけど……
まぁ、後編も見たことだし、やっぱりちょこっと。
観るつもりがなかった「ロクヨン」
原作も未読だし、テレビドラマでも未見だった本作。
たままたぽかんと空いた週末の午後。
家にグダグダいるより運動がてら駅前までって思って、見たらちょうど「ロクヨン~前編」の上映時刻に間にあうので休憩がてらに、世間で騒いでいるみたいな「ロクヨン」なる作品を観てみようかと、佐藤浩市が出てるからってところで前編を観る。
砂糖浩市はもちろんだけど、綾野剛君がさりげなくいい演技しているし、誘拐された少女の父親役の永瀬君はやっぱりいいねぇ、あらっ烏丸せつ子が懐かしい~!と、俳優陣それぞれがいい演技しているなってところで前編の印象は悪くなかった。
もんで
後編はいかがなものかと、公開初日に駅前のイオンシネマまでひとっ走り観に行った。
まぁ、それぞれの演技はねぇ、中堅どころといえる俳優が勢揃いだから、それぞれのシーンはそれなりにはまとまってるんだけど……

いつから日本映画って、こんなに饒舌になってしまったのかしらね。
テレビドラマじゃないんだから、でっかいスクリーンで見せるんだから、映像で語らずセリフで語ってどうするの!?

後半は、知らない間にのぼっていたハシゴがいつの間にか外されて、変っていて、ひたすらの家族愛に終始するという……
まぁ家族愛を出されたら誰も批判もできないけどね
けれど映画テーマとしては、作品としてはねぇ………
見終わった後には、さぁ、終った、帰ろって余韻もなんもなかった映画。
エンディングに流れる小田和正の歌が余韻といやぁ余韻かな。


あっ、それから、
これは穿った見方かもしれないけど
佐藤浩市の目がクローズアアップされシーンがあって
やっぱ利親子
その目が三國連太郎と重なる。
そして緒形直人。
なんか観ていて「復讐するは我にあり」を意識とさせるみたいで、なんか役者とかに頼った演出みたいで、(私が勝手にそう感じたのかもしれないけど。でも佐藤浩市の目のアップ映像は絶対にその三國連太郎を見ている。リスペクトとともとれなくもないだろうけどね)なんかね)いやだなってちらっと思った。
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家に帰ってから
なぜか無性に突然にウォンビン主演の「アジョシ」が見たくなり観る。
「一度だけ抱きしめたい」というアジョシことウォンビンが少女に言う。
アジョシに向かって両手を広げる少女
少女を抱きしめ涙するウォンビン
そんなラストシーンの映像に、
その前の、大きく両手を広げた少女のその映像に
大袈裟かもしれないけど、映画におけるカタルシスを感じる。
そういう感覚をスクリーン一杯にずしんと味わいたくって映画を観るんじゃないのかな。
それが全てでないけれど、映画に惹かれる大きな一つではある。
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観客が胸を打たれる前に、スクリーンで登場人物がこれでもかって語って泣いて、さぁ皆さん感動しましょうって絵になってもねぇ………。
俳優人の演技が良かっただけに、
脚本、演出が凡庸なんでしょうかねぇ~。


Machi。
by machiiihi | 2016-06-14 10:32 | 映画
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