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マチの、映画と日々のよしなしごと

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村上龍・著「コイン・ロッカー・ベイビーズ」

やっぱり村上龍はいいよな!
凄いよな!
って改めて思った
「コイン・ロッカー・ベイビーズ」
ちなみに
ねんのため
村上春樹ではありません。
村上龍です。

芥川賞を受賞した「限りなく透明に近いブルー」(1976年)のあと、1980年に刊行されたのが本作「コイン・ロッカー・ベイビーズ」
「限りなく透明に近いブルー」は読んだんだけど、本作は未読。
たぶん当時の私には重過ぎるテーマだったんでしょう。


ほとんど同時代の私と村上龍。
自伝的小説「69sixty nine」などは私の高校時代と重なる空気充満で楽しく読んだ。
通学電車で違う高校に通う友人が、「英語のテストで、<enterprise>の単語の意味が分からなくて<原子力空母>って書いた」って大笑いしたそんなお喋りも思い出した。
そんな時代に高校生だった私も村上龍も。


彼の小説やエッセーを読んでいると、同時代感覚といういか、共有できる感覚がある。
連帯感とでも、信頼感とでも、そんなものにも繋がる様な……。
それは今の彼からも変らず感じられる。

WOWOWで放映されてた韓国映画「コインロッカーの女」を見て、映画情報を検索していて、村上龍の本作にぶつかったのがこの本を手にとったきっかけ。

久々に読む彼の小説。

彼の20代後半の作品。
当時、社会問題にもなった多発するコインロッカー幼児遺棄事件を題材にした本作。
ここまで描ききっているということに、
やっぱり芥川賞作家だなって妙なところで感心させられる私。
感心してしまう私。

映画でいうならシークエンス
その一連のシーンの描写に改行が無く、すっと書き綴られている。
それでも読み手を文字の流れから目を逸らさせない、ぐいぐい引きずり込ませる力。

文庫本になった時は元々は上下2巻だったのが、新装版として一冊になったようです。
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一気に読みました
村上龍氏の「コイン・ロッカー・ベイビーズ」
久々に
小説らしい小説を読んだ!っていう、重さを伴う充足感に浸れました。

「映画らしい映画 見た!」ってのと同じ感覚ね。


スマホの四角い枠の世界じゃやっぱり生きられないのよね。



Machi。








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by machiiihi | 2017-04-05 13:05 |
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