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マチの、映画と日々のよしなしごと

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カテゴリ:展覧会( 11 )

「北斎~富士を超えて」於:あべのハルカス美術館

大英博物館国際共同プロジェクトと銘打たれた北斎展。
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夏にロンドンの大英博物館で開催された「北斎展」の展示がそのまま、あべのハルカスへ…なんでしょうか。
百貨店に併設の商業ビル内の美術展。
さほどの展示数を期待せずに見に行ったんだけど、
なんと、なんと200点以上(会期途中で入れ替えあり)の展示。

何も申しますまい。

北斎!

ただ、ただ
北斎!

10時に入って、
たっぷり2時間。
もう一巡して、
会場を出たのは2時半ごろ。
それからランチ。

疲れたっていう感覚より、
良かった!っていう感覚の方が大きくって、
どんだけの充実感か!

北斎の絵から放たれる、あるいは北斎その人が放つ生命力ともいうべきエネルギーでしょうか。
北斎という人の、情愛、懐の広さでしょうか。

気がつけば4時間も!って
それほど見るものを惹きつける北斎。

とどめは出口近くに展示された「男波」と「女波」二つの怒涛図。
まさに宇宙。
生命そのものを感じさせる。


今回の展示でとりわけ気に入ったのは
2枚の鍾馗図
もともとは中国の神様。
魔除けに鍾馗像が屋根におかれているのも日本ではよく見かけるが、風貌や外観は三国志や水滸伝にも通じるものがある。
でも北斎が描いた鍾馗さんは
どこやらヨーロッパ中世の騎士を感じさせるような…

この鍾馗図だけでも
北斎という一人の絵師の、規制の概念に捉われない、強烈な個性、豊かな想像力を感じる。
この鍾馗図いただけるなら、我が家に飾って毎朝毎晩拝みたいほど。


鍾馗さんの図お借りしました。
このお二方。
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この北斎展で、この連休、どれほどの充実感でもって過ごせたことか!


月末が来月初めにもう一度観に行く予定。


Machi。






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by machiiihi | 2017-10-10 10:59 | 展覧会

六田知弘さんの写真展

奈良の御所(ごせ)市にて
場所は赤塚邸。
築3,4百年になる個人宅にて開催。

赤塚邸。
私のランチ友達つながりの友だちYURIちゃんのご実家。
大阪に住んでいる彼女だけれど、亡くなったお父さんのご実家。
今は誰も住んでおらず、彼女が維持管理のために定期的に訪れている。
家のお守りだけでも大変よねっていう話題も何度か。

そんな彼女から、昨年、「来年やけど御所市の主催でうちの家を使って写真展してくらはるねんて。掃除しにいく甲斐もあるわ。そんな形で使ってもらえたら嬉しいわぁ。」って。
良かったこと。


六田さんは奈良・御所市出身のカメラマン。
生れ育った御所を撮った写真展「宇宙のかけら」

六田さん、東洋陶磁美術館で開催中の「水仙盆」の写真撮影を手がけられていたんですね。
図録集って、特に絵画展の場合はそうなんだけど、実際の色彩や彩度と比べるとぐっと精度が落ちて、買い求める気が失せるのだけれど、この水仙盆に関しては即購入。
雨過天青と称される、透明感のある青、そして艶感、磁器の柔らかな感覚までも捉えた画像に、迷うことなく買い求めたもの。
    
     →東洋陶磁美術館 
    

YURIちゃんとこの赤塚邸と、
京阪電車・なにわ橋駅B1のアートエリアで、

先日7日に大阪会場で六田さんや御所市の方たちも来られての内覧展があって、ちょっと立ち寄ってみました。
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YURIちゃんちでは、これとは全く違って、古民家の風情を生かした設えの写真展だとか。
春分の日の連休に御所の方の写真展に行く予定。
楽しみです。

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そうそう、この時の会場には御所市のゴセンちゃんもPRに来てました。
頭の緑は葛城山と金剛山だって。
注連飾りには一つだけお願い事をすると叶うんだとか。


Machi。



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by machiiihi | 2017-03-08 13:15 | 展覧会

青磁水仙盆…乾隆帝の詩

北宋時代の汝窯青磁水仙盆をこよなく愛した清朝・乾隆帝
汝窯水仙盆を手本に自らも景徳鎮官窯で作らせたというオマージュとしての水仙盆
紫檀の台座に収納されている乾隆帝が詠んだ詩文が素晴らしい。
図録集に原文とともに訳文も掲載されていたのでここに記しておきたい。


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「官窯は「修内司」を始まりとするが、その当時、民間で使用することは禁じられていた。
今や六七百年の歳月を経たのち、暁の星のごとく少なくはあるが、なおも伝世の作品が残される。
犬の餌をあたえるのに用いたとは杜撰な伝説であり、その事から唐の宮中の奢侈を批判するわけにはいかない。
明けがたの清らかな井戸水に手を清め、腕輪を水に浸し、(この磁器を)『玉臺新詠』の詩人に贈るのが、ふさわしいといえる。
わずかに「へい暴」(磁器の瑕、亀裂が入り膨張するさま)が見られるが大きな欠点ではなく、あたかも玉のようであるので、玉に瑕というのも仕方がない。
名声が実情を上回ることを君子は恥と見なすが、(この磁器の色合いのように)光を和らげて世俗に交わるのは、ひそやかに生きる賢者の心である。」

[日本語訳:新井崇之、早川太基]
展覧会図録<特別展「台北國立故宮博物院北宋汝窯青磁水仙盆」>より抜粋。


故宮博物院に残るコレクションの多くは乾隆帝が収集したものだろう。

ウィキペディアを見るとこう記されている。
中華民国期の1928年に国民党の軍閥孫殿英によって東陵が略奪される事件が起き(東陵事件)、乾隆帝の裕陵及び西太后の定東陵は、墓室を暴かれ徹底的な略奪を受けた。これは最後の皇帝だった溥儀にとっては1924年に紫禁城を退去させられた時以上に衝撃的な出来事であり、彼の対日接近、のちの満州国建国および彼の満州国皇帝への再即位への布石にもなった。」

血なまぐさい歴史が横たわっているものの、
数世紀を経て、今こうして至宝ともいえる品に出会えたこの一時は至福の時。
歴史の深さ重さを思う。


Machi。







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by machiiihi | 2017-02-15 10:13 | 展覧会

雨過天青…台北國立故宮博物館・北宋汝窯青磁水仙盆

昨年12月10日から東洋陶磁美術館で開催されている「台北國立故宮博物館・北宋汝窯青磁水仙盆」

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1月に1度訪れ、
思い人に逢うごとき気持ちで訪れた今回が2度目の鑑賞。
鑑賞というよりも汝窯青磁との逢瀬の一時といっていいでしょうか。

雨過天青とも表される汝窯青磁の最高傑作。
この青。

「雨の過ぎ去った後、雲間から見える青空。
そのような器を手にしたい。」
時の皇帝が切望したという青。



この青を見るだけでいい。
それだけでいい。
そう思わせるほど、
何度でも訪れたいと思うほどの今回の特別展。

北宋・汝窯青磁水仙盆

図録集の色も実物に迫っていて、躊躇うことなく買い求めました。

平常展は勿論のこと
この特別展と関連させて組まれたのでしょう特集展「宋磁の美」も素晴らしい
まさに青磁・白磁を堪能。

ビデオ上映映像
「天青~人類史上最高のやきもの~」も何度も見直したい映像。
映像で紹介されていた、
後世、清の皇帝・乾隆帝が、オマージュとして景徳鎮官窯で青磁水仙盆を作らせ、詩を詠むほどに賞玩したという。
作品とともに、汝窯青磁に寄せて乾隆帝が詠んだ詩も又何度も味わいたい。

3月26日まで。
愛しいものに逢うがごとく、3月にももう一度訪れたい。

2度目になる今回の汝窯青磁との逢瀬は、私のお誕生日ランチの後。
この美術館には珍しく次々と人が来館するので、何があったのかしらと訊ねると
この朝にNHK・Eテレ「日曜美術館」で放送されたからでしょうとの事。
テレビ放送の力って凄い。



Machi。


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by machiiihi | 2017-02-13 10:32 | 展覧会

ダリ展at京都

台風の影響もあるのでしょうけど
朝夕がようやく涼しい風が吹き始め、
夜風もまた心地良く、
仕事を終え、最寄り駅の地下鉄の階段を上がるとすっかり夕暮れ。

京都は暑いよなぁ~ってウダウダしている間に会期終了ギリギリになってしまったダリ展に、9月3日土曜日に行ってきました。
京都市美術館までは、四条から歩いていくのが専らだったけど、今回はまだまだ暑い最中なので京都駅から初めてバスに乗りました。
京都はバス路線が充実してるから海外からの旅行者も地図を片手にバスで移動。
日本語以外の言葉もあちこちから。

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私ごときが今更ダリについて何を語りましょう。
サルバドール・ダリ。
この方って
ほんと天才だと改めて思う。
この方の頭の中って……
尽きることのない湧き出づる泉のごとく……
どこから、どうして、こんな風に……
そして精密画のような緻密さと、豊な色彩。

あれもダリ、これもダリ、そしてそして、こっちもダリ


展示の最初は、14歳、あるいは16歳ごろのダリが描いた油絵から。
そして
ダリ19歳の作「キュビスム風の自画像」で始まる<モダニズムの探求>
そしてダリの代名詞のように言われている<シュールレアリズムの時代>
最愛の妻柄との出会い<ミューズとしてのガラ>
そして戦火を逃れた<アメリカへの亡命>
とダリの世界が広がっていく。
そして
<ダリ的世界の拡散>の世界では、舞台デザイン、コスチュームのデザインそして挿絵。
壁面の上部でダリがデザインした舞台の映像が映されているのも面白い。
「不思議の国のアリス」は原作を知っているだけに、そのダリの描く挿絵はことさらに興味深い。
そして精細かつ繊細な彼の彫金作品。
彼のフィルターを通るとこんな世界になるのかと、ここでも彼の頭の中を覗き見たくなる。
見たところで分からないだろうけれど……

そして<原子力時代の芸術>
そして彼の晩年の作を展示した<ポルト・リガトへの帰還>

奇才と呼ばれた彼の生涯を、その作品を通して垣間見た展覧会。
ダリといえばどうかすると、このポスターみたいな風に、ダリ≒シュールな世界≒奇想天外みたいな風に捉えられ語られてることも多いけど、
作品を見ていると、私の後ろの二人連れの若い女性の会話が聞こえてくる。
「なんか、ダリっぽくないわねぇ。」
「騙し絵に似てるよねぇ。」
って風に。

「奇」って修飾語は辞めて欲しいものだわう。
この方って、とっても繊細で、そしてやっぱり天才なんだわって思う。

最後はダリが関わった映像作品3本。
監督:ルイス・ブニュエル、脚本:サルバドール・ダリ「アンダルシアの犬」(1929年・15分40秒)
監督:アルフレッド・ヒッチコック、幻想シーンのデザイン:サルバドール・ダリ「白い誘惑」(1945年)
そして舞台装飾と衣装デザインをダリが手がけたアニメ作品「デスティーノ」(1952年)
アンダルシアの犬は全編。ほかの2作品はダリが関わった部分のみでしょう。数分間の映像。


シュールな世界だけじゃないよのダリ展。
暑いけど頑張っていって良かったダリ展でした。
次は東京で開催のダリ展。


マチ。
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by machiiihi | 2016-09-05 09:52 | 展覧会

東洋陶磁美術館・企画展「朝鮮時代の水滴―文人の世界に遊ぶ」

タイトルだけでも涼しそうよ。
行こう! 行こう! 
って友人からの誘いで、8月最後の週末に行ってきました。

でも週末は、このまま秋に~って思える位の涼しい風。
太陽の熱波を遮ってくれる曇天もまた嬉しい。



東洋陶磁美術館で開催されている
「朝鮮時代の水滴―文人の世界に遊ぶ」


水滴。
みずのしたたり。
静かな涼やかさが感じられる言葉と文字。
語感。
日本語っていいですねぇ~。
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今も昔も、愛される文房具!
こういう展覧会に行くと、いつも、私だったらどれが欲しい?って目で作品を物色するのもお楽しみ。

朝鮮の古陶磁研究科でもある浅川兄弟の、浅川伯教(兄)の絵や巧(弟)の書籍なとともに紹介されている水滴も目を引く。
高橋伴明監督の映画「道〜白磁の人〜」は浅川巧の生涯を描いた作品。
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硯に水を注ぐ水滴は、筆、墨、硯、紙の文房四宝とともに文人の書斎を飾るものです。あくまでも実用品でありながら、文人たちの机のかたすみにひっそりと息づき、心を癒す愛玩品でもありました。
朝鮮時代(1392~1910)においては、その前期にも水滴の作例がありますが、18世紀に文芸復興の気運にともなって文人趣味が流行しはじめ、19世紀には水滴が数多く制作されました。
~中略~

本展では、館蔵品のなかから厳選した水滴126点に、筆筒、紙筒、硯などの文房具や燭台、煙管などの身辺の道具13点を加え、愛らしく美しい文房具の姿とともに、当時の文人たちの精神世界を紹介します。また、絵画や木工品約10点によって、近代以降、朝鮮陶磁への評価の高まりのなかで日本人が水滴に注いだ眼差しにも、あわせて光をあてます。当館では1988年に水滴展を開催して以来、じつに約30年ぶりに水滴の優品がそろう貴重な機会となります。その精華をぜひご堪能ください。(開催概要~)



ちょうど、ボランティアによる常設展の解説タイムに遭遇。
あらためてこうして解説していただくと、今までは何気無く観ていたものが、へ~っ、そうなんだぁ~って新しい視点を貰ったり、
これ!っと見極めた一つの陶磁器を手に入れるための安宅英一氏の奮戦エピソード等々も面白く、
また青磁器の展示のには特に自然光を取り入れていること、
だから、季節、天候によって青磁の色艶が微妙に違うことも教えていただいた。
鑑賞の楽しみが一つ増えたのも嬉しい。


どうかすると企画展だけで、常設展はスルーするのだけれど、今回は改めて常設展もじっくりと鑑賞。
心地良い風がもたらしてくれた「一滴<ひとしずく>」の時間。


最近は映画館よりも美術館のほうが馴染んでいる。
それもこれも観たい映画が無いから!
それに引き換え、そそられる作品展のあること!
あっ、ダリ展は来週まで。来週は頑張って京都まで!
ひさびさにあのビストロに行ってみようかしら。


……………………………………………………………………………………………………………
横道にそれますが、
滴り。
したたり。
そして京都、
といえば、
京都・亀廣永さんの涼菓「したたり」が頭に浮かぶ。
お写真お借りしてます
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……………………………………………………………………………………………………………



マチ。
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by machiiihi | 2016-08-28 23:00 | 展覧会

Leonard Foujita藤田嗣治展

兵庫県立美術館で開催されている
「生誕130年記念 藤田嗣治展 東と西を結ぶ絵画」と銘打ったレオナール・藤田展。
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http://www.artm.pref.hyogo.jp/exhibition/t_1607/detail.html

暑いけど、
土曜日の朝からめげずに行ってきました。
でも、やっぱり暑かった。


展示数が約120点。
これは見逃してはいけないと、
足腰丈夫な内に絶対に見に行くべきよ!って
母の妹、5番目の叔母を誘ったら、
そしたら、神戸に住んでいる3番目の叔母も「私も!」って手を挙げて、
3人で行ってきました。

最寄り駅から徒歩約10分
歩いていける距離だけど、この暑さ。
80代の3番目の叔母を気遣って、三宮からタクシーで行きましょうって提案したら「歩いても知れてるわよ」って。
渡るべき横断歩道の信号が青だったから、急がずに待ちましょうかって言ったら、「走るわよ」って。
我が母に負けず元気なこと。

以前、京都の美術館で見たのは生誕120周年の時だったのね。
その時と重なる作品もあったけれど、初めての作品も多く
暑いけど頑張ってきた甲斐があって充実の時間。


最初の数点は、渡仏した頃の、彼の葛藤が伝わるような暗い色調の絵画に驚く。
そして展示されている絵画を鑑賞しながら、一人の画家の歴史と共に歩いていく。
そして藤田の絵画の楽しみの一つは、そこに描かれているファブリックの絵柄、装飾品、少女の胸に掛けられたペンダント、壁に掛けられた絵皿、小さな窓の一枚の赤いカーテン、質感などなど、髪の毛の一本一本にまで彼の感性を隅々まで存分に味わえる。


月曜日の今日は休館日
明日23日からは後期展示となって、一部作品が入れ替わる。
9月になったらもう一度見に行くつもり。


私たちが開館時刻10時に訪れたからかしら、
しかし、120点の展示だというに
週末なのに訪れる人が少なかったこと。
ゆっくり見れたのは良かったけど
反応が鈍くないって思う。

美術館の地の利もあるのかな?
遠いし、ここだけだものね。
よほど魅力的な展示でないと集まらないのかしら。
ムーミン展の時は盛況だったとか。
レオナール・藤田の絵画はそれ以上だと思うんだけどね。


二人の叔母もとっても喜んでくれて、
こんな機会はもうないからと、館内のフレンチレストランでランチをご馳走してくれた3番目の叔母は、
「藤田って言えば裸婦とネコの絵しか知らなかったから、良かったわ。
誘ってくれなかったら一人だったら遠いから来てなかったわ。
ありがとう」ってとっても喜んでくれたし、
5番目の叔母も別件で夜に電話したら「お風呂に入りながらしみじみ振り返って良かったわ」って。


そうそう
神戸の叔母に教えられて初めて知ったのだけど
この兵庫県立美術館は65歳以上は入館料は半額。
私はちょっとのところで届かずだったけど、叔母二人は高齢者の恩恵を受けて700円。
全ての美術館で同じような特典を設けているわけではないけれど
将来に備えて要チェック事項。



マチ。
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by machiiihi | 2016-08-22 09:51 | 展覧会

「デトロイト美術館展」

暑いから~
シュールな世界に浸りましょうと、京都まで「ダリ展」見に行くつもりだったけど、友人から「暑い京都に行ってダリなんか見たら頭疲れそう。それより、こっちが先よ」って誘われて、7月最後の週末、大阪市立美術館で開催されている「デトロイト美術館展」に行ってきた。


デトロイト
かつては全米一の自動車産業都市と誇り、
クライスラーやゼネラルモーターズ等の出資を受け設立されたデトロイト美術館。
車産業の資金力でマティス、ゴッホ、ピカソといった若手作家の作品を積極的に収集したとか。
しかし、
2013年のデトロイト市の財政破綻のニュースはまだ生々しい。
当然、再建策の一つとして美術館所蔵のコレクションも売却の危機に立たされるも、国内外からの資金援助により売却されることなく存続しているのは、金では測り得ない豊かで大きな心の財産でしょうねぇ。

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今回の展示会は展示数は52点と少ないながらも、どれも外れなしのなかなかのセレクトに満足。
日本未公開作品が15点もありで、これは暑くてもめげずに見に行く価値ありのもの。



もしも大きな家に住んでいるとしたら
どれを飾りたい?
ってセレクトしてみる。

まずは真っ先!がマティスの未公開作品「窓」。
いわゆるマティスなんだけど、とっても大胆な構図と、ペパーミントグリーンとでもいえるグリーンが新鮮。

それからエドガー・ドガの「朝の乗馬」。
いろんな物語がここから静かに紡ぎだされそうで、(広い部屋で)ずっと眺めていると心が落ちつくでしょうね。
踊り子の絵で有名なエドガー・ドガだけど、今回出展5点の中では、私の一押しはこれ。
それから気になるのは同じくドガの作品で「バイオリニストと若い女性」
二人の横にさりげなく座って彼らの会話をこそっと聞きたいような……
物語の途中のような……
捨てがたい作品。


捨てがたいといえば、
セザンヌの「三つの髑髏」
これはねぇ、どっかの壁にさりげなく飾りたいわねぇ。



肖像画って飾りたいとは思わないけれど、
ルノワールの「肘掛け椅子の女性」は、この絵はいい。
描かれた女性の、若さゆえのこの勝気そうな目は何を見ているのかしら。
この目の表情がとってもいい。
ルノワールが描く女性でこんなにも自己主張している表情って珍しい。


それからゴッホの最晩年の作品、自殺する直前の作とされる「オワーズ川の岸辺、オーヴェールにて」はとても穏やかで透明感がある絵。
これはずっと眺めていたい作品。

寒色系の色彩の作品なんだけど、
マティスの「窓」は陽射しの差し込む、あるいは木漏れ陽が明るい、南向きの部屋の壁に飾りたいけれど、
この絵の前を通り過ぎ、ちょっと立ち止まって眺めるだけで心が軽やかになってくる。
そんなマティスの絵だけど、
ゴッホのこの絵はどこに飾ろうかしら?
椅子に座って一人静かに眺めたい。

展覧会の最後の締めはピカソ。
出口手前の壁面一面はピカソの作品6点がずらり。
とりわけ最後の3点はこれでワンセット!
「肘掛け椅子の女性」
「読書する女性」
「座る女性」

堪能しました!


デトロイト美術館入り口の壁画はメキシコの画家ディエゴ・リベラの、自動車工場で働く労働者達を描いた作品。
壁画制作の映像も紹介されていたけど、一緒に壁画を描いている女性はひょっとして妻のフリーダ・カーロ?
実際の壁画を見たいけど
まずはこちらの画像で

https://www.youtube.com/watch?v=b_HCKqrafMc

http://www.ktv.jp/event/detroit/index.html

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*作品は堪能したけど会場の冷房が効きすぎはいけません。温度管理きちんとできているのかしらね。



夏本番だけど
週末の映画スケジュールをかいくぐって、頑張って美術館回りしなければ!
8月は叔母と兵庫県立美術館で開催されている「藤田嗣治展」へ。
遠いからって尻込みしてた叔母を、足腰元気なうちに、死ぬまでに見ておきたい藤田嗣治展よ!ってハッパ掛けて一緒に見に行く。
ダリ展は9月だわ。
10月になると伊藤若冲展。
夏バテしないようご自愛しなければ!



マチ。
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by machiiihi | 2016-08-01 11:46 | 展覧会

「始皇帝と大兵馬俑」展

東京と福岡で開催されて、日本での公開は大阪で最後なのかしら。
開催されてから最初の週末7月10日(日)に「国立国際美術館」まで、夫と息子の三人で観に行ってきた。
当初、息子から行くんだったら一緒にどうですかってメールが来て、では父にも声を掛けてみよということになって、この辺りは共通の興味ありみたいなのが、やはり家族なんでしょうかねぇ…笑



現地に行って是非そのスケールをこの目でみたいと思う。
夫は中国赴任中に、日本に帰国が決まってからは「三国志」の舞台を観て回ったそうだ。
西安も訪れ兵馬俑も観に行っている。
我が家にはその時に買い求めた高さ30cmくらいのレプリカがある。


私は前世は中国かモンゴル高原を走り回っていたのかもしれない
ヨーロッパはヨーロッパで歴史的建造物も含め素敵だと思うのだけれど
胸躍るのはなぜかユーラシア大陸のこんな地域。
きっと中学時代に読んだ井上靖の「蒼き狼」にも大きく影響されているんだろうと思う。


展示の最後に写真撮影オーケーのコーナーでは等身大のレプリカ(でしょう)がずらりと並んでいた。

なぜかピンボケだけど
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しかし、始皇帝という人は、こんな発想することそのものが凄いと思う。
「英雄~ヒーロー」(2002年/監督:チャン・イーモウ)観たくなってきた。
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マチ。
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by machiiihi | 2016-07-12 14:59 | 展覧会

伊藤若冲展

NHK・BSで伊藤若冲の特集が組まれていて、興味深く見ている。
こういう番組を見せられると、さすがNHK!って思う。

さて伊藤若冲
生誕300年ということで東京都美術館で5月24日まで開催。
その後の開催予定は?
関西もまたあるのかしら?


私が相国寺まで若冲を見に行ったのは2007年。
若冲の絵に、どれだけ衝撃を受けたことか。
→かつてのブログで綴ってます。

是非是非
もう一度じっくりと若冲の絵と向き合いたい。



まだまだある若冲関連の番組…

NHKスペシャル「若冲 天才絵師の謎に迫る」(再放送)
2016年4月27日(水) 午前0時10分(50分)NHK・地上波

2016年4月29日(金) 午後10:00
NHK-BSプレミアム 『若冲ミラクルワールド』

2016年4月30日(土) 午後9:00
NHK-BSプレミアム 『ザ・プレミアム 若冲いのちのミステリー』

2016年4月30日(土) 午後10:00
テレビ東京 『美の巨人たち』テーマ(伊藤若冲「釈迦三尊像・動植綵絵」)
*2週続いての特集?


こうやって若冲について考察した番組を見るほどに、なんと奥の深い若冲の世界だろうと思う。
あの時代にあって、
あれだけの何ものにも囚われない自由な精神で生きとし生けるものの、この世界を描き続けた伊藤若冲。
知るほどに……
見るほどに……
それほどの、若冲という人がいたということ。


マチ。
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by machiiihi | 2016-04-25 11:10 | 展覧会