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マチの、映画と日々のよしなしごと

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カテゴリ:映画( 138 )

映画「ナイス・ガイズ」


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いやぁ~!
思わぬ化学反応起こして、元気よく花火が景気よく打ちあがったみたいなこの二人。

まさに
ナイス・ガイズ。

ガイ・リッチー監督の「シャーロック・ホームズ」のロバート・ダウニー・Jrとジュード・ロウも予想外のベストカップルだったけど、
ラッセル・クロウとライアン・ゴズリングのこの組合せはそれ以上!


映画のお話の大雑把なところなんかどうでもいいくらいに、この映画、
というより
この二人
気に入った!

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これってシリーズ化なるのかしら
おバカ映画でもいいわ。
この二人なら見に行くわ。


ラッセル・クロウもいい味出してるけど、
何といってもライアン・ゴズリング!
あなたって、ほんと、役者だねぇ。


来週公開の「ラ・ラ・ランド」がますます楽しみ。



殺し屋役が見たことある顔と思ったら、TVドラマ「ホワイトカラー」のマット・ボマー。
そして
ダメ親父ライアン・ゴズリングのしっかり者の娘役の芸達者ぶり。
ダコタ・ファニング? にしては顔が違うわねぇって思って調べたら
アンーゴーリー・ライスっていう15歳のオーストラリア出身の女の子。
「スパイダーマン・ホームカミング」や、「白い肌の異常な夜」をソフィア・コッポラ監督がリメイクする作品にも出演するとか。
注目しましょう。




後半でキム・ベイシンガーご登場。
「L.A.コンフィデンシャル」(1997年)が懐かしく思い出されて、こういうのは映画ファンには嬉しいわねぇ。
ラッセル・クロウもキム・ベイシンガーもお互いあの頃は若かったわねぇ~、とクスリと笑わせられる。


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アース・ウィンドウ・ファイアー始め70年代の懐かしの音楽も楽しめた!
いやぁ、映画って面白い!

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Machi。

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by machiiihi | 2017-02-19 20:00 | 映画

映画「たかが世界の終わり」

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グザヴィエ・ドランの最新作。
ドラン君の映画って「胸騒ぎの恋人」などは
オゾン作品にも通じるようなオシャレ感があってお気に入り。

で、こんなタッチの監督かなって思っていたら、
それ以外の作品は真正面から向き合っていて、けっこう重たくって、辛いところもある。

もうちょい若い時は、
ひりひり沁みるようなイタイ映画はお好みだったんだけど、
齢を重ねるにしたがって
痛さ辛さに対する抵抗力が弱くなってきている最近。


で、本作も迷っていたけど、


母親役にナタリー・バイ!
兄にヴァンサン・カッセル!
その妻にマリオン・コティヤール!
そして主人公がギャスパー・ウリエル!
ときたら 辛くても、重くても、
彼らに会う為には観逃すわけにはいかないでしょう。




「もうすぐ死ぬ」と家族に告げるため、12年ぶりに帰郷する作家ルイ。母は息子の好きな料理を用意し、妹のシュザンヌは慣れないオシャレをして待っていた。浮足立つ二人と違って、素っ気なく迎える兄のアントワーヌ、彼の妻カトリーヌはルイとは初対面だ。ぎこちない会話が続き、デザートには打ち明けようと決意するルイ。だが、兄の激しい言葉を合図に、それぞれが隠していた思わぬ感情がほとばしる──。



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12年間の空白が家族の間に横たわる。
傷つきたくない…
傷つけられたくない…
家族の、この構図を壊したくない…
壊されたくない…

母親や兄の饒舌な言葉の隙間から、
主人公が口の中で噛み砕いた欠片の隙間から、
華族の中で 息子が、弟がいなかった空白の12年間の時間がじわじわと滲みだしてくる。


ドランの演出と、
そして、
役者の力だろう。

今回のドラン君の映画は、
もう一度じっくりと見直して、彼ら一人一人の、言葉にならなかった言葉を手繰っていきたいと思える作品でした。
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ギャスパー・ウリエル
30歳過ぎても
やっぱり君は美少年だわ!

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Machi。





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by machiiihi | 2017-02-18 21:00 | 映画

映画「マリアンヌ」

観たい映画がこれから、あれこれ上映されて詰まってくるので
金曜日仕事帰りに見に行ってきました。


マリオン・コティヤール
いろんな顔を魅せてくれました。


映画そのものも、パラシュートが砂漠に降り立つ冒頭から、ラストまで
ほどよい緊張感がず~っと続いて楽しめたけど、

彼女見てるだけでも十分楽しめた。
彼女の着るこの時代の衣装も素敵だったし。


ブラッド・ピット?
男はんはこれくらい単純なんでよろしいやん。
しかし、やっぱりロバート・レッドフォードに似ている。
こっち(ブラピ)の方がいささか小粒だけど。
小粒に見えるのはオーラの少なさ?



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キャッチコピーは、
何度涙を流せば、愛する妻を守れるのか。
全てが明かされた先にある、「涙」の物語。」。

ラブ・ロマンスとクラシカルな洋服が大好きな私の友人は、この文句を見てこの映画見るって。

だから私は、
「ゼメキス監督って『バック・トゥ・ザ・フューチャー』とか『フォレストガンプ/一期一会』の監督だから、例えば「イングリッシュ・ペイシェント」みたいな切ないシーン期待したらあかんよ。」って釘指しといた(笑)


最後までだれることなく見れたけれど、そういう意味では楽しめた映画だけど
男性向き?
女性向?
案外とどっちつかずかも。


しかし、マリオン・コティヤールはまだまだ華ひらく楽しみな女優。
明日見に行くドラン監督の「たかが世界の終わり」ではどんな顔を見せてくれるかしら。


Machi。




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by machiiihi | 2017-02-17 20:00 | 映画

備忘録として…見た映画

昨年9月からブログを開きもせずにいた間、
ちょうどフィギュアスケートシーズンに入りつつある時期で、
この時期になると、いつも実家の母にお供してあれこれと相手してくれている叔母に、ネットサーンして関連ブログだのスポーツコラムだのからフィギュアスケート情報、とりわけ羽生君情報を、せっせ、せっせとプリントアウトして郵送する日々となる。
なにせ叔母が持っているのはガラ携だけ。
PCもスマホももってないから、
これは教えてあげたい、
この画像は見せてあげたい、となるとせっせせっせと(仕事の合間に)ワードにコピペし、画像はサイズ調整してせっせせっせとプリントアウト。
2日おきぐらいに分厚い封筒をもってランチタイムに事務所近くの郵便局まで。
郵便局のスタッフも今やこの宛先は私信と知ってか、領収書不要を覚えてくれている。
こんなことしてるから、私のブログまで手が回らない。
しかしフィギュアファンの熱心さには頭が下がる。
情報は蟻のアナも逃さず網羅し、
海外在住の方は、プレカンなどのインタビューも即座に聞き取り翻訳してアップ。
試合解説も字幕入れて動画アップ(海外の解説者たちの目線が違う。どれだけ辛辣かつ愛情あふれた解説をしてることか!自分の言葉、感覚で語っている!)
スポーツ記事も翻訳してアップ。
とまぁこんなことをやっているから、最近のぬるま湯的なメリハリのない映画はどうも見る気にならず、
勢いブログも書くほどにまで至らずで年を越してしまっている。
前置きが長くなったけど、せっせと別の作業に勤しんでいた間に見た映画を備忘録として記しておこう。

■ハイライズ
トム・ヒドルストン主演ということで、期待して観に行ったけど…
演出が懲りすぎて、もうすこし素直にどないかならんか?って思った映画
そう!この映画見てから一気にブログアップする気が失せたとも言える。
トムは良かったんですよ。

■ハドソン川の奇跡
これぞ映画!
必要以上のセリフも感情もいらねぇ。
映画ってのはこうやって作って、こうやって見せるんだ!って言える作品
「64」でゲンナリさせられたから余計にそう思う。

■君の名は
息子に誘われて一緒に見に行った映画
悪くはなかったけど、ここまで世界中で大ヒットするほどでも……
案外と音楽の力?!

■この世界の片隅に
これも息子に誘われていった映画。
彼は3回目の鑑賞。
原作を貸してくれたけど、漫画だから文字モードから切り替えないと頭に入ってこないから未読。
これは良かった。
主人公すずを演じたのん(能年玲奈)が良かった。
声高に時代を、戦争を語ってはいないけど、すずを通してひたひたと伝わってくる。
アニメだからこそ描けた世界かも…

■ミス・シェパードをお手本に
これはもう女優マギー・スミスを見るための映画でしょう。

■ローグ・ワン/スターウォーズ・ストーリー
スター・ウォーズ外伝とも言うべき映画。
今後もこういうのもあってもいいわねぇ。
素直に楽しめました。

■ドント・ブリーズ
これは!これは!
やれば出来るヤン!
シンプルに恐怖を描いてくれました。
拍手もんです。

■ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅
エディ・レッドメインが出るから、どんなもんかなって見に行ったけど…
なんだかなぁ~
豪華なキャスティング!の割には、今ひとつ盛り上がらん映画だったわねぇ。

■ザ・コンサルタント
前半は、ベン・アフレックもマット・デイモンに負けじとジェイソン・ボーンばりに頑張ってるやんって思ってたけど、後半になるにつれ映画から劇画の世界になってしまったような…

■ドクター・ストレンジ
マトリックスっぽいかな?って思ったけど、カンパーバッチ主演で見た映画。
キャスティングも豪華でしょう。
その割には今ひとつというより大いに盛り上がりに欠ける映画。
どないな視点で見たらええんやら。


こうやってリストアップすると1ヶ月に1本のペースか。
なんか淋しいねぇ。


小林薫の「続・深夜食堂」や、それから韓国映画「プリースト悪魔を葬る者」、「弁護人」は見ても良かったなってちょっと残念。
まぁこの辺りはテレビで見てももいいかって気もするけど。


今週末は「マリアンヌ」それからドラン監督の「たかが世界の終わり」を見る予定。
ドラン君の映画って当初の軽やかさから、段々と真面目に重くなってきて些かしんどさを覚えるんだけど、誰が出ているかって!
ヴァンサン・カッセルにナタリー・バイにギャスパー・ウリエルにマリオン・コティヤールなんて名を聞けば、これは見に行くしかないでしょう!

マリオン・コティヤール。
「マリアンヌ」ではマリアンヌ役の彼女の演技が高く評価されてるみたい。ブラピは精彩欠いているみたい。
ともかくも映画を見てみましょう。


これから見る映画ということでは
オスカー確実ともっぱらの評判の「・ラ・ランド」。
それから主演男優賞は彼だろうと目されているケイシー・アフレック主演の「マンチェスター・バイ・ザ・シー」は期待している作品。

そして韓国映画では、國村準が出演している韓国映画「哭声(コクソン)」は、「チェイサー」「哀しき獣」のナ・ホンジン監督に、役者も揃った感ありで期待にゾクゾク。


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その後に公開の「アシュラ」も見応えありそうな顔ぶれ。
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やっぱり気になるのは韓国映画
ぐだぐだ御託並べずに本音で切り込んでいるところが見ていて気持ちがいい
その分、血みどろのえげつなさも半端じゃないけど……
それだけ作る側にエネルギーがあるからでしょう。




Machi。










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by machiiihi | 2017-02-14 10:34 | 映画

映画「イレブン・ミニッツ」

女たらしの映画監督、やきもち焼きの夫、刑務所から出てきて間もないホットドッグ屋、強盗に失敗した少年など、現代の大都会で事情を抱える11人の男女と1匹の犬。午後5時から5時11分まで、わずか11分の間にそれぞれの人生が絡み合い……。
11分の間の出来事という設定と予測不能なラストが見どころ。
というのがこの映画のキャッチ

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監督はイェジー・スコリモフスキー。
ロマン・ポランスキー監督作品で、私のお気に入り映画の一つ「水の中のナイフ」の脚本家でもあり、
前作のヴィンセント・ギャロ主演の「エッセンシャル・キリング」なども私の好きなテイスト。


で、本作
う~ん、
どう観ようかな~~
監督の実験的な取り組み、意欲作ってところなのかな。


ただ、予測不能ってことなんだけど、
まぁ、日常よくあるちょっとした、どっちかいえばお笑いネタにでもなりそうなことが引き金で連鎖反応を引き起こす……
予め決められた(もちろんフィクションだからストーリーに則ってるわけなんだけど)というか、とってつけたようなラスト展開で……
思わせぶりっぽいのも、なんだかなぁ。
って、そんな風に私には見えてしまいました。


私的にはポール・トーマス・アンダーソン監督の「マグノリア」(1999年)
ロサンゼルスを舞台に、一見関係のない男女9人の24時間を描く群像劇で、突如カエルの雨が空から降ってくるというラスト。それが引き金で、彼らの凝り固まって人生が、時間が突如風穴があいたように揺れ動かされるという、なんとも衝撃的な幸福とも呼べるこんなのは好きだなぁ。
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それからアレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥの初監督作品「アモーレスペロス」(2000年)
無関係な3つの物語が、突然の交通事故によって重なり合う……
これは大好き。
発展途上国のメキシコで制作費200万ドルでこのクオリティー!
やっぱりハリウッドもいいけど原点に戻って映画制作をって思ってしまう。
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マチ。
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by machiiihi | 2016-08-29 10:13 | 映画

映画「ハイ・ライズ」

2コブ娘がやってくる前に、まずは映画を見に行く。
といってさほどみたい映画もなく
強いてというところで
トム・ヒドルストンと久々のジェレミー・アイアンズ目当てで「ハイ・ライズ」を観に行く。

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う~ん
スクリーンではドタバタ意味ありげに動き回っているけれど
見ている私は
どうでもよくなって
お好きにどうぞって風になってしまって
彼らの空間が崩壊してしく様を高みの見物よろしくを眺めていた。


フランスの映画作家ジャン=ピエール・ジュネの「デリカテッセン」がふと頭に浮かび
彼なら J・G・バラード原作の本作「ハイ・ライズ」をどんな風に料理したかしらって、ジュネ版「ハイ・ライズ」がみたいもんだわねって思ったり………




映画はそんなもんで、
クローネンバーグ監督「クラッシュ」、スピルバーグ監督「太陽の帝国」の原作者でもある J・G・バラー。
これは映画見るより小説の方が面白そうとアマゾンでゲット。


マチ。
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by machiiihi | 2016-08-11 09:54 | 映画

映画「テロ、ライブ」

2013年の韓国映画
「群盗」の活劇に血沸きの乗りで、この作品レビューも書いちまおう。

ブログって乗れないと書けないのが私の性分
見た後も、まっいっか、面白かったら面白いでいいやん、それ以上何を御託並べるん?って気になりだしたら、私とブログとの間の距離がぐ~っと隔たってしまう。そういうバイオリズムの時の作品。


この作品の・ハジョンウは今までのハ・ジョンウとは又違う。
まったく彼は変態役者。
その役になりきると言うよりも、そのもの。
本作の彼はニュース・キャスターです。

かつて人気TVキャスターだったヨンファは、ある不祥事のせいで同じ放送局のラジオ部門に左遷、妻とも離婚の鬱屈した日々。が、ある日の生放送中、一人のリスナーから、ソウルの漢江にかかる麻浦大橋に爆弾を仕掛けたと電話が入り、電話を通してヨンファと犯人とノ会話を放送するよう要求。
いたずら電話と無視した直後、麻浦大橋の一部が爆破される。ヨンファはこれを独占スクープに利用し、局の上層部と交渉して、TVキャスターの座に返り咲こうとするが、犯人はヨンファと別れた元妻のリポーターが向かった現場にさらに別の爆弾も仕掛け……。
ヨンファ自身もイヤホンに爆弾を仕掛け、机を離れたら爆破すると犯人から脅される。

半分やる気なしのディスクジョッキー
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そして、TV放映の交渉しながら、トイレの鏡で伝道カミソリで無精ひげを剃り、ネクタイを締めTVキャスターに仕上げていく
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TVカメラの前でスタンバイしたヨンファ。
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さぁ、こっから始まる緊迫のライブ放送
スタジオのデスクに座ったままの状態で、緊迫したこの状況を緩めることなくノンストップの90分間ほぼ一人で引っ張っていったハ・ジョンウの役者としての凄さ!


似たような設定の映画といえばコリン・ファレル主演の「フォン・ブース」
「出るな。出ればお前を殺す」という脅迫電話を受け、公衆電話ボックスから出れなくなった男の、緊迫した状況を描いた作品で、なかなかお気に入りの一作だったけど、
いやぁ、本作はそれ以上。


国家という巨大な力に、立ち向かった個人。
爆弾テロという強硬手段を取らざるを得なかった彼が求めたのは、橋の補修工事中に川に転落し死亡した3人の貧しき労働者に対する大統領の謝罪の言葉。
ただそれだけ。

テロには屈しないという大義名分のもと、ヨンファを通して生放送という形で声を出した個人の声は、声無き声として届かず、名も無き個人は、国家という権力の私利私欲の前に踏み潰される。
そして衝撃のラスト
この時のハ・ジョンウの表情がまた卓越もの。


監督は1980年生まれのキム・ビョンウ。
本作が長編映画デビュー。
低予算かつ6週間という限られた撮影期間でつくり上げた映画。
しかし4年がかりで脚本を仕上げたそうだ。

ここまでストレートに出していいの?って思えるほど
おそらく韓国内でも衝撃作だったでしょうね。
しかし公開されるや4日で観客動員数100万人を突破し、公開6日で200万人を突破したという。
興業的成功は、監督の力とともに、あの緊張感をつくり上げ持続させたハ・ジョンウの存在なくしては無かったでしょうね。
韓国では製作資金つぎこんだポン・ジュノ監督の「スノーピアサー」と同時期公開だったようで、いい勝負したみたい。
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「許されざるもの」で韓国社会の軍事主義にメスを入れたユン・ジョンビン監督といい、本作のキム・ビョンウ監督といい、韓国では30代の若い映画監督たちが、韓国社会に堂々とメスを入れて、自分たちの国を語ろうと頑張ってるなって思う。
多分だけど
映画「許されざるもの」見ていて、兵役義務という2年間というものが、彼ら内部にふつふつとしてあった問題意識をはっきりと自覚させるきっかけの一つになっているんじゃないかなって思う。
だって
韓国映画が見せる本音って、安っぽい言葉だけのヒューマニズムなんか蹴散らされるほど、気持ちいいくらいにストレートで潔いもの。


そしてハ・ジョンウ1978年生まれ
キム・ビョンウ1980年生まれ
そして「許されざるもの」「群盗」のユン・ジョンビン1979年生まれ
同世代の監督と俳優、彼らが良質な映画をめざしてつくり上げているってのが感じられるのも嬉しい。


キム・ビョンウ監督は本作について、
「そもそも大ブレイクを狙って企画した映画ではない。大衆的な観点から見たとき、確かにリスクは存在する。撮影前にジョンウ先輩と話し合ったときも、ジョンウ先輩が『観客100万人を超えるだけでも大成功だ』と話した。これは数値の問題ではない。何より商業映画市場でこのような映画が作られたということに大きな意味があると思った。僕もそんな気持ちで始めた」と語っている。

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警察のテロ対策班として犯人交渉の指示をユンファに行う為にスタジオに。登場シーンは少ないけど彼女の素の感じ、演技していることを感じさせない演技がいいなって思った女優チョン・へジン。TVドラマ「ごめん愛してる」でソ・ジソブの双子の姉で知能障害のある女性を演じた方だったのね



余談ですけど……
どういう内容かは知らないけど予告編見る限りだけど
邦画で中井貴一主演の映画「グッドモーニングショー」が10月に公開される。
朝のワイドショーで司会を務める落ち目のキャスター澄田が陥る災難だらけの一日を、中井貴一主演で描いたものでプロデューサーからは番組の打ち切りを告げられるし、不倫相手の番組サブキャスターから関係を公表すると言われ、都内のカフェで人質立てこもり事件が発生し、犯人が「澄田を呼べ」と要求していると知らされる…。
といった内容みたいだけど
「テロ、ライブ」を見た後だと、なんかこんなん撮ってていいの?って思う……
そうそう予告編でこの作品見て、やっぱ「テロ、ライブ」レビューアップしましょうって思ったんだわ、私。



マチ。
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by machiiihi | 2016-08-10 11:47 | 映画

映画「群盗」

いやぁ~
久々に活劇の面白さを堪能。

カン・ドンウォン演じる剣の達人ユンが見せる流麗なる太刀捌き。
対するハ・ジョンウ演じる屠畜人トルムチは両手に肉切り包丁。
カン・ドンウォン186cm、ハ・ジョンウ184cm
このガタイがみせる立ち回りは、動きも大きく迫力あるしアクションとしても美しい。
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竹林での格闘シーンが美しい。
チャン・イーモウ監督「LOVERS」でも竹林での格闘シーンは美しかったけど、
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本作もなかなかに見応えあり。
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「悪いやつら」のユン・ジョンビン監督が、ハ・ジョンウとカン・ドンウォンを主演に迎えて贈る歴史アクション活劇。愛する家族を殺されたと畜人の男が、義賊の群盗に加わり、両手に持った肉切り包丁を武器に剣の技を磨き、剣豪の悪徳武官への復讐に立ち上がるさまを描く。朝鮮王朝末期の1862年。一部の官僚や貴族が富を独占し、貧しい民は搾取と弾圧に苦しめられていた。そんな中、と畜人のトルムチは、極悪非道な世継ぎ争いを繰り広げる剣豪の武官ユンにある女の暗殺を命じられ、それに失敗すると、逆に愛する母と妹を殺されてしまう。自分も危うく命を落としかけたところを、義賊団のチュソルに助けられ、彼らの仲間となる。そしてユンへの復讐を胸に武術の修行に励み、ついにその時を迎えるトルムチだったが…。
<allcinema>



この映画
見ているうちに極悪非道なユンの方に感情移入してしまう。
頭脳明晰かつ武芸に秀でるも、庶子であるがため要職に就く道は絶たれ、
父親の愛を渇望するも得られず、
彼もまた階級社会がもたらす不条理な力に翻弄された哀しい存在といえるだろう。
彼が修羅のごとき形相になるほどに悲哀が色濃く漂ってくる。
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そんなユンと比して
持つべきものを持たぬ者たちは
社会の枠を飛越えてアウトローとして生きていく
生きるも自由、死ぬも自由。
荒野を馬を駆るラストシーンなんてまさに西部劇。
アウトローの世界。

だからこそ
ユンという人間に象徴される、時代に囚われ翻弄され己を引き裂かれた者の悲哀が際立つ。


美しき冷血漢極悪非道のユンを演じるカン・ドンウォン。
彼って美しいだけって思っていたけど、本作見て役者としての彼をあらためて見直した。

ユン監督自身
「カン・ドンウォンを映画で見て悪役をしてもとても素敵だろうと思った。悪役としてカン・ドンウォンをきちんと作ってあげたいと思った。それでハ・ジョンウのスキンヘッドから映画を構想した時、台本が出る前にカン・ドンウォンに会ったし『こういう映画だけど、悪役をするととてもかっこいいと思う』と言ったら『後で台本を見せてください』と好奇心を見せた。それで後から台本を渡し、出演することになった」とのこと。
さらに、
非常にいい俳優だが、ビジュアルに長所が隠れた感じというか。俳優としてルックスのせいで過小評価される部分があると思った」とも語っている。

兵役についていたカン・ドンウォンが除隊後のスクリーン復帰作が本作とのこと。
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活劇見た~って思える作品
スクリーンで観たらもっと見応えあったでしょうね
まだこの頃はまだまだ斜交いに韓国映画を見ているところもあったし、
とりわけ美しい男優を持ってこられたら、それだけで映画作品的に疑心暗鬼になってしまうところがあったからね。
だから本作のようにカンドンウォのその涼やかともいえる美しさが、物語に悲劇性をもたらし活劇だけに終らないドラマに仕上がっているのは、監督の手腕でもあるだろう。



マチ。
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by machiiihi | 2016-08-09 14:53 | 映画

韓国映画「許されざるもの」

先日WOWOWでユン・ジョンビン監督の「群盗」(2014年)を観て、ラストシーンなどは韓国版西部劇!って思える爽快さで、例えばロバート・アルドリッチ監督の「北国の帝王」とか、サム・ペキンパー監督の「ワイルドバンチ」に通じる味わい、はたまたタランティーノ作品に通じるエンタテイメント性ありだし、前作の「悪いやつら」(2011年)は、例えばスコセッシ監督の「ミーン・ストリート」や「グッドフェローズ」にも通じるような面白さありで、一作一作確実に進化成熟しているユン・ジョンビン監督。

となれば、
以前から気になっていて、絶対に見なくっちゃって思っていた本作、彼が中央大学校映画科4年の卒業作品として2005年に制作した本作「許されざるもの」を見る。


1979年生まれ現在37歳のユン・ジョンビン監督20代半ばの作品。
釜山国際映画祭で観客賞など4冠に輝き、2005年カンヌ国際映画祭 ある視点部門出品、2006年米国サンダンス映画祭出品、2006年ドイツ・ベルリン映画祭出品となれば、これは快挙でしょう。
スティーブンン・ソダーバーグは「セックスと嘘とビデオテープ」で史上最年少26歳でパルムドール受賞し、ジム・ジャームッシュ「パーマネント・バケーション」は彼の卒業制作作品、スピルバーグが最高傑作「激突」を撮ったのも20代半ば。
他にも他にもいるだろけれど、とり急ぎ思いつくまま上げてみたけれど、みんなみんな20代半ばで、おっ!という作品を撮っているし、以降の活躍も言わずとも、でしょう。
ユン・ジョンビン監督も間違いなく韓国映画界を引っ張っていく存在の一人といえるんじゃないかな。



<加筆修正>
大概の韓国人男性が経験する19歳~29歳の間の約2年間の兵役義務。
そこに放りこまれた若者たちを通して炙り出される組織というヒエラルキーが見せる不条理。
そんな見えない力に翻弄される彼らの姿、描きだされる人間模様は社会の縮図。
そんなメッセージを強く感じる「許されざるもの」。
ユン・ジョンビン監督の視点は、そこで蠢く男たちを通し韓国社会に鋭く切り込んでいる。

キューブリックの「フルメタル・ジャケット」やサム・メンデスの「ジャーヘッド」で描かれているような、実際に戦場に送り込む戦闘兵士をつくり上げる強烈な軍隊生活とは違う切り口で、案外と淡々と描かれているものの、彼らの言動を通して、20代の2年間の兵役義務というものが、肉体的にはもちろんだけれど、精神的にどれほどの苛酷さを強いるものかということがじわじわと伝わってくる。
学歴も職業も年齢も関係なく、入隊順に上下関係の序列が決まり、理不尽であろうがなかろうが絶対服従の掟。
除隊後、彼らの内面では、どれほどのものを引きずっているのだろうか。


負の構図として兵役義務や軍隊での生活を描いた作品って、韓国映画にあったのだろうか。
ユン・ジョンビンは自主制作映画である本作でタブーに切り込んだ?
韓国映画界の新しい潮流だろう。


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「悪いやつら」公開に先立ってユン監督が韓国社会に言及したインタビュー記事が興味深い。
「ビースティー・ボーイズ」以降、4年振りに再びカメラの後ろに立ったユン・ジョンビン監督は「韓国版ノワール”のこの映画について「香港とアメリカとは違い、韓国はギャングのリアリティーがないです。香港も三合会があり、アメリカにもマフィアという歴史が実際に存在しますが、韓国は偽物じゃないですか。存在しない過程で『こういう奴らがいた』と言えないでしょう。以前韓国で『ゴッド・ファーザー』を作ったら、ギャングの素材としてはだめだ、財閥の風習もしくは、王位逆襲ほどでなければその程度のオーラが出ないと考えたことがありました。つまり、韓国式は卑劣でみすぼらしく凄絶だということです」と語った。

その卑劣でみすぼらしく凄絶だという韓国の男たちの話は、全ての組織の“兄貴文化”に帰結する。軍隊、会社、そしてやくざの集団でも“ロジック”のような兄貴文化。社長に従い列をなして付いて行く風景は、やくざたちとあまり差がない。

「みんな似ています。ただ、どういう風にラッピングするかが違うだけです」
~「悪いやつら」ユン・ジョンビン監督 ― “韓国男性は兄貴文化だ”MYDAILY |2012年02月08日11時09分


ユン監督が語る兄貴文化としての韓国社会。
そして彼が切り込み抉り出そうとする世界に不可欠な役者がハ・ジョンウだろう。

一歳年上で大学も先輩後輩の兄貴的存在ともいえるハ・ジョンウ。
監督自身も同じ町内に住んでいて、一週間に3回以上お酒を飲んでは、映画の話や人生についてあれこれ話を交わせる友人であり、兄であり、良い仲間だと語っている。

ユン監督作品に登場するそれぞれのハ・ジョンウを見れば、彼がユン作品のどれほどのキーパーソンかって分かるだろう。


「許されざるもの」
ハジョンウもまだ20代半ば。若い!↓
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左側が少しとろい新参兵ジフン役を演じたユン監督↓ この方のどこからあんなノワール色の強い作品が生み出されたんだろうって思う風貌。
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余談だけど温泉マークってかつて日本で使われていて、ウィキペディアによると「明治時代から公衆浴場や旅館、赤線などの施設を示す記号として使用されていた。隠語としてさかさくらげとも呼ばれ、連れ込み旅館やラブホテルを意味する。」とあるけれど韓国でも同じかしらね。
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ホストクラブを舞台にした「ビスティ・ボーイズ」
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そして「悪いやつら」のハ・ジョンウ
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そして「群盗」のハ・ジョンウ
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ユン・ジョンピン監督。
次にどんな世界を描き出すのか、
眼が話せない監督でしょう。

かつて昭和の時代、日本映画でも確かにこんな風にギラギラするような熱い映画があったんだけど
今、韓国映画を見ていてそんなことを思う。
やはり映画は社会を映し出す鏡なんだろう。
ともかくも、映画を見て、やはり熱くなりたいと思う。


マチ。





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by machiiihi | 2016-08-08 13:41 | 映画

映画「シン・ゴジラ」

観る気もなかったんだけどね、
息子がね、「マッド・マックス良かったって人の大方がシン・ゴジラがいいって評価だよ」て聞かされて、
「マッド・マックス~怒りのデス・ロード」マックス評価の私にはちょっと気になるので、
買い物がてら駅前のイオン・シネマまで見に行ってきた。


ゴジラの設定は良かった。
這いずりながら登場したゴジラは、なんかお目目の可愛いでっかい縫ぐるみの動物みたいで、ちょっとずっこけ。
まん丸お目目が動かないからどうみても縫ぐるみのお人形に見えてしまう。

でも、これは急速に進化(成長)するという設定だから、初お目見えしゴジラはまだ幼児っていうところなんでしょうね。
納得。

ゴジラそのものがマグマの塊、
体中からビーム光線
ビジュアル的にもなかなかにヨロシイかと
かつ、
演じる(?)のは野村 萬斎というこのコダワリ。
シン・ゴジラ君そのものは良かったのではないでしょうか。


でもどうしてだか
終盤、とっても大事なシーン
ゴジラをやっつけるというシーンの途中で
自衛隊が頑張って、ついで米軍もさすがの威力をみせつけて、
のそんなシーンの最中だというに
きっと数分間かな、熱帯夜の睡眠不足のせいかしら睡魔に襲われて、
ふっと気がつくと、
ゴジラが固まっていて、


(ネタバレ)
どうやら、きっと
シン・ゴジラは
この先も東京のど真ん中で、
人類の歴史の中で忘れてはならない象徴として
モニュメントみたいに
東京のど真ん中にあり続けるんでしょうね。
こういう設定ってけっこう面白いと思う。


でもどうして寝てしまったのかな? 私。
大騒ぎしてた割には、さほどの盛り上がりも、緊迫感もないまま、
映像の中では緊迫感あるシーンのはずなんですけどね。
映像で語るという点の不味さ(致命傷だけど)もあるのかしらね。

それに加えて、
物語の主要人物ともいえる長谷川博巳、それから石原さとみの、かっこつけたセリフと、セリフの割にはオーラも緊張感も感じられないお軽さというか、説得力がないというか、観るものをその気にさせられないというか、そんかこんなで、彼らが登場するたびに、話すたびに白けさせられて、映画に乗り切れなかったということのよう。
ちょっと不謹慎かしら。彼の代わりに小泉 進次郎君(俳優やってるお兄ちゃんじゃなくって弟の方ね)なんか持ってきたら映像がぐっと引き締るだろうなって思いながら見ていた。


ワクワクさせられなかったから、最後にきて映像よりも睡魔が勝ってしまったんでしょうね。
面白ければ眠気も吹っ飛んでしまうんですけどね、映画って。


ゴジラそのものは良かったんですよ。
家に帰ってそんな感想を息子にぶつぶつ話したら
「まぁ、主役はゴジラだからね」って
そういうことなのね。


ごちゃごちゃと俳優いっぱい出演させないで
もっとシンプルにストレートに
そう、
「グエルム~漢江の怪物」みたいな、あのシンプルさ、ストレートさが面白いよなって思う。
それでいてアメリカ癒着の社会を鋭く抉ったブラックユーモア、そして国家なんか当てにしないでダメ家族一人一人が立ち上がって頑張る構図にこめられた思い。
そしてとことんのエンタテイメントで描ききったエネルギー。
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最近の邦画ってなんかタテマエが多くない?って思う。
これ以上は言わずにおこう。


マチ。


グエルムの画像はったんで、いちおう見たからシン・ゴジラの画像もお借りしてはっておきましょう。

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by machiiihi | 2016-08-08 10:12 | 映画