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マチの、映画と日々のよしなしごと

machiiihi.exblog.jp

映画「64~ロクヨン-前編/後編」

書くほどでもないか~って思ったけど……
まぁ、後編も見たことだし、やっぱりちょこっと。
観るつもりがなかった「ロクヨン」
原作も未読だし、テレビドラマでも未見だった本作。
たままたぽかんと空いた週末の午後。
家にグダグダいるより運動がてら駅前までって思って、見たらちょうど「ロクヨン~前編」の上映時刻に間にあうので休憩がてらに、世間で騒いでいるみたいな「ロクヨン」なる作品を観てみようかと、佐藤浩市が出てるからってところで前編を観る。
砂糖浩市はもちろんだけど、綾野剛君がさりげなくいい演技しているし、誘拐された少女の父親役の永瀬君はやっぱりいいねぇ、あらっ烏丸せつ子が懐かしい~!と、俳優陣それぞれがいい演技しているなってところで前編の印象は悪くなかった。
もんで
後編はいかがなものかと、公開初日に駅前のイオンシネマまでひとっ走り観に行った。
まぁ、それぞれの演技はねぇ、中堅どころといえる俳優が勢揃いだから、それぞれのシーンはそれなりにはまとまってるんだけど……

いつから日本映画って、こんなに饒舌になってしまったのかしらね。
テレビドラマじゃないんだから、でっかいスクリーンで見せるんだから、映像で語らずセリフで語ってどうするの!?

後半は、知らない間にのぼっていたハシゴがいつの間にか外されて、変っていて、ひたすらの家族愛に終始するという……
まぁ家族愛を出されたら誰も批判もできないけどね
けれど映画テーマとしては、作品としてはねぇ………
見終わった後には、さぁ、終った、帰ろって余韻もなんもなかった映画。
エンディングに流れる小田和正の歌が余韻といやぁ余韻かな。


あっ、それから、
これは穿った見方かもしれないけど
佐藤浩市の目がクローズアアップされシーンがあって
やっぱ利親子
その目が三國連太郎と重なる。
そして緒形直人。
なんか観ていて「復讐するは我にあり」を意識とさせるみたいで、なんか役者とかに頼った演出みたいで、(私が勝手にそう感じたのかもしれないけど。でも佐藤浩市の目のアップ映像は絶対にその三國連太郎を見ている。リスペクトとともとれなくもないだろうけどね)なんかね)いやだなってちらっと思った。
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家に帰ってから
なぜか無性に突然にウォンビン主演の「アジョシ」が見たくなり観る。
「一度だけ抱きしめたい」というアジョシことウォンビンが少女に言う。
アジョシに向かって両手を広げる少女
少女を抱きしめ涙するウォンビン
そんなラストシーンの映像に、
その前の、大きく両手を広げた少女のその映像に
大袈裟かもしれないけど、映画におけるカタルシスを感じる。
そういう感覚をスクリーン一杯にずしんと味わいたくって映画を観るんじゃないのかな。
それが全てでないけれど、映画に惹かれる大きな一つではある。
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観客が胸を打たれる前に、スクリーンで登場人物がこれでもかって語って泣いて、さぁ皆さん感動しましょうって絵になってもねぇ………。
俳優人の演技が良かっただけに、
脚本、演出が凡庸なんでしょうかねぇ~。


Machi。
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# by machiiihi | 2016-06-14 10:32 | 映画

映画「ベルリン・ファイル」

この映画、劇場鑑賞できなかった作品。
どうして、無理やり時間こじあけてスクリーンで観なかったんだろうって、悔しいこと限りなし!

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かつて東西に分断されていた都市ベルリンを舞台に、韓国と北朝鮮の秘密諜報員たちによる攻防を描き出すスパイアクション。
朝鮮の諜報員であるピョ・ジョンソンは、アラブ組織との武器取引現場を韓国情報院のチョン・ジンスに察知され、辛くもその場から脱出することに成功。なぜトップシークレットであるはずの今回の取引が、南に漏れたのか。ジョンソンは保安監視員のトン・ミョンスから、自分の妻リョン・ジョンヒに二重スパイ疑惑がかけられていることを知らされる。彼は自分でも気づかないうちに、大きな陰謀に巻き込まれていたのだった。(allcinema)


多分、日本映画だったら、意味もなくロケ地である海外の街を歩かせるか、走らせるかするんでしょうねぇ。
しかし、本作では緊張感を殺ぐ様なそんな不必要な観客サービスは一切無し。
不必要に饒舌な説明的なセリフも無し。
気を緩めたその瞬間が命取りとなる、そんな緊迫した中で生きている諜報員達。
信じられるのは己だけ。
しかし、そんな己の本心も封じ込め、自らも偽って生きている。


韓国ノワールの世界と言えるほど、韓国のノワール系の作品のクオリティーが半端なく素晴らしい。
どんどんブラッシュアップされ、それでいてしっかり地べたを歩いている。
ベルリンの街中にあっても、とってつけた感など微塵もない。
とにかく登場する役者の面構えが半端なくいい顔してる。


ハ・ジョンウ
どんな役であれ 歪な役であれ、不様な役であれ、色気を感じさせる役者。
色気を感じさせるか感じさせられないか、これって役者としてはとっても大事。
「チェイサー」での連続猟奇殺人犯、「哀しき獣」で見せた負け犬のように、しかし人間の本能がそうさせるのか生きることにしがみつく一人の男。
強烈なインパクトとは別に、動きに人を惹きつけさせる色気がある。
そして本作「ベルリン・ファイル」では、ジョン・ル・カレの描くスパイ小説の主人公たちの悲哀に満ちた姿と重なる。その悲哀の中にも……。
自らも傷を負いながらも妻の遺体を背負い、よろけながらも、憑かれたように生き急ぐように足早に原野を歩き続ける男。
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ハ・ジョンウ演じるジョンソンのそんな姿に、「寒い国から帰ったスパイ」のラストシーンが重なる。


ベルリンの壁に立つリチャード・バートン演じる西側スパイ。
しかし、一緒に逃げようとした女性は東側に。
西側では仲間たちが早く飛び越えろと必死だ。しかし東側には壁を登れなかった愛する女性が……

かつてのブログ「寄り道カフェ」でこんな風に書いている。
「最後に思いもかけぬどんでん返しがあり、そして彼は最後に、一人の人間として、自らの気持に従って、ちっぽけだけれどたった一つ見出した信じられるものを選び取る……。」

同じくジョン・ル・カレ原作の映画「裏切りのサーカス」でも、ゲイリー・オールドマン演じるスマイリーが、こだわり続ける妻との愛。
妻に対する己の愛だけが自ら信じられる唯一確かなものだったのだろうか。

妻を背負い、よろけながらも、ただ、ひたすら歩き続ける男の姿に、ジョン・ル・カレが小説で描き続けた男たちの悲哀と重なる。

しかし、悲劇で終るのが20世紀ノワールなら、
ここで終らんのが21世紀、韓国ノワールのバイタリティ。
ラストシーンのハ・ジョンウ。
駅の切符売り場の窓口で一言
「ウラジオストック 片道」
その目は目の前に見えない復讐する相手をしっかと見据えている。

机をバンバン叩きたくなるほどカッコええハ・ジョンウ。


そっから先は勝手に想像するに、
復讐を終えたジョンソンは、国境付近の町で負った傷を癒しながら、ひょっとしたら日銭稼ぎをしながらひっそりと暮らしているのだろう。そんな彼の行方をようやく探し出した、ハン・ソッキュ演じる韓国国家情報局員ジンスが現れる。
いや、ジョンソンを逃したあの時から、二人の間では密かに連絡を取り合っていたのかもしれない……
冒頭では敵同士で向き合った二人が、実は人として一番近しいところにいたという
バディ映画の変形ヴァージョンかしらね。
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ともかくも、舞台は新しいステージに……
新たなストーリーが……
なんて考えたくもなる。
続篇って作らないのかしらね。


「ベルリン・ファイル」
今、韓国映画って、かつてヨーロッパそして日本が、熱く熱く映画を作っていた、そういう時代の真っ只中にあるんだろうなって思う。
いい面構えの役者ばかりじゃないの!
こんな面構えを観に行くだけでも、劇場に足を運ぶ甲斐はあるでしょう。
そう思わせるくらい、半端なくかっこいい韓国ノワールの世界。
緻密に計算されているんだろうけれど、それでいて、観るものを有無を言わせず映像に引きずり込むエネルギッシュなダイナミックさに映画ならではのカタルシスがある。
それが今の韓国映画、とりわけノワール映画に顕著にみられる。
そう思う。

………………………………………………………………………………………………………………………………………………

映画「暗殺」が7月に公開
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1933年中国・杭州に設けられた韓国臨時政府は、日本政府要人と親日派を暗殺するため、独立軍最高のスナイパーのアン・オギュン、速射砲、爆弾専門家の3名を上海に結集させる。臨時政府の警務隊長で、日本政府の密偵であるヨム・ソクチンは、彼らを招集する一方、仲間と政府を裏切り、巨額の報酬でハワイ・ピストルと呼ばれる殺し屋に暗殺団3名の殺害を依頼する。ヨムの画策を知らぬまま、暗殺実行のため、上海から京城(現・ソウル)へと送り込まれた彼らには、非情なまでの運命が待ち受けていた…。


独立軍最高のスナイパーにチョン・ジヒョン。
冷徹な臨時政府の警務隊長ヨム・ソクチンにイ・ジョンジェ。
殺し屋“ハワイ・ピストル”役にハ・ジョンウ。
「ベルリン・ファイル」では北朝鮮側の夫婦を演じた二人がチョン・ジヒョンとハ・ジョンウが女スナイパーと殺し屋に。
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→[動画] チョン・ジヒョン&イ・ジョンジェら主演映画「暗殺」キャラクター映像

公開まで1ヶ月あまり。
一人勝手にハ・ジョンウ祭でもいたしましょうか。
まずは、未見だけど、世間では面白いと評価の高い「悪い奴ら」
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「テロ、ライブ」も面白そう。
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そしてそして、劇場鑑賞してノックアウトさせられた「哀しき獣」
生きることの重さ、そして愛しさ、切なさがハ・ジョンウが演じる一人の男を通して滲み出るように伝わってくる。
黄河。そして人知れず死んでいった一人の名もなき男の人生。
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そして絶対に外せない「チェイサー」
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それからイ・ジョンジェ主演の「新しき世界」も興味あり。
潜入捜査モノで「インファナル・アフェア」もどきかと思いきや、どっこい、そんなコピーでんでんで終らないのが今の韓国…みたい。
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それからテレビドラマで毎週放送の「マスケティアーズ~パリの四銃士」(NHK・地上波)も面白くってすっかり嵌まっているし、
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「メンタリスト~ファイナルシーズ」(CS・スーパードラマTV)も観ないといけないし、
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会社から家に帰ってきてからの時間って限られているから、
なんやかんや、バタバタと忙しいこと。


Machi。
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# by machiiihi | 2016-06-10 13:25 | 映画

映画「マイケル・ムーアの世界侵略のススメ」

勝てなくなったアメリカ
起死回生の助っ人として、国防総省が白羽の矢をたてたのが、映像を通してアメリカをこてんこてんに扱下ろし続けてきたマイケル・ムーア。アメリカの裏も表も、裏の裏まで知り尽くした彼ならばなにか秘策をと考えたのかしらね。そんな重要なミッションを受け、マイケル・ムーアが世界各国のいいとこ獲りせんと、星条旗を掲げいざ出陣というそもそもの設定の本作。
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で、見ながらも
見終わっても
これって、マジ本気でこの映画見て考えないといけないのはアメリカではなくって日本だろう!ってツクヅク思った。
そして昨日の枡添東京都知事の、「不適切だが違法ではない」に終始した釈明会見を見てさらにさらにそう思う。
学校で、教師もともに観て考えてみるべき事柄がわんさとあるはず。
学生よりもまず教師が観るべき
単なる教材として観てしまったら豚に真珠かしら。
今の日本の教育の現場を見るとそれだけに終わりそう。


きっとアメリカという国には、自浄能力は未だ失われていないだろうと思う。
彼らは、そうやって新大陸で自らの国を築き上げてきたのだから。
彼らこそ、闘って自由と独立を自ら勝獲った国なのだから
きっと国体としての彼らの内にはそのDNAは未だに失われていないと思う。


マイケル・ムーアが各国でみつけたいいところ。
その根底に流れる共通項は、「人ありき」「人が幸福であること」「そこが幸福になれる場所であること」
アメリカ・ニューヨークのど真ん中にある広大な敷地のセントラル・パーク
マンハッタンが将来は摩天楼の町になるだろうと想定し そこに暮らす人々にとって必要不可欠な緑の空間として都市計画の最初から位置づけられていたという。
人ありきの都市計画。
ボストンから始まったアメリカの歴史。
ボストンの地を踏んだ移民たちは緑を植え公園を作り、その公園は今も地域の人々の手で管理維持されているという。
アメリカの歴史もなんだらかんだら叩けば埃だらけだけれど、でも、そうやって自らの手で作り上げてきたっていうそのDNAって失われずにあると思う。

各国の人々は言う。
アメリカがお手本だったと。
リベラルな国アメリカが教えてくれたと。

こんな映画を作る人間がいるアメリカという国は
まだまだ自浄能力は失われていないのではと思う

マジヤバイのは風見鶏的に世界で生きてきた日本だろうと思う。
対処療法的な政策に終始してきた戦後日本。
被爆国を隠れ蓑にして、自らの戦争犯罪と向き合わずにきたんだろうと思う。
靖国問題も慰安婦問題も根っこは同じだろうと思う。

Machiのよしなしごとでした。


Machi。
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# by machiiihi | 2016-06-07 09:45 | 映画

映画「若葉のころ」

見て!
見て!
絶対に見て!
そんな風に会う人ごとに勧めたくなる台湾映画「若葉のころ」
公式サイト→http://www.wakabanokoro.com/
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台湾映画で、とりわけ青春という時間を描かせたら
どうしてこんなにも瑞々しくって、伸びやかで、あるがままに美しいんだろう。

なんなんだろう
台湾映画だからこその、この映像から放たれる感性は


頑なぐらいに一途で
泣きたいくらい優しいくせに
それでいて惨酷で、

そんな
もう子供のように無邪気なころは過ぎて
大人になるには無垢すぎて

そんな時代
心の片隅に、痛みとともに突き刺さったまま、止まったままのあの時間
柔らかかったあの時間、

そんな一瞬、一瞬の心模様を映像で描きあげた作品「若葉のころ」

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Machi。
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# by machiiihi | 2016-06-06 13:23 | 映画

映画「復活」

終了真近の「カルテル・ランド」が朝一と夜の2回上映。
朝一の「カルテル・ランド」が終った同じシアターで、イエスの復活を描いた「復活」(原題:Risen)が続いて上映されるので、まぁ観てみるかってところで本作も観る。


日本映画史上、初の快挙であるキリスト教映画3作品の連続公開とやらで、本作がその第1弾だそうで、公開初日を迎えたヒューマントラストシネマ渋谷(東京都渋谷区)は満席御礼で、駐日バチカン市国ローマ教皇庁のジョセフ・チェノットゥ大使の姿も見られたとか。
公開を記念してミュージシャンの角松敏生さん、クリスチャンアーティストの国分友里恵さんを招いてのトークイベントが行われたとのことで、本作は、イエスの復活をミステリー仕立てで描いているが、角松さんは「信仰を外して見ても、ミステリー作品として非常に秀逸だった。極上のミステリーに仕上がっている」と絶賛。「荘厳なイメージを想像していたが、素直に楽しむことができた。クリスチャンでない人にとっても、エンターテイメント作品として面白い」と太鼓判を押したんだとか。


クリスチャンでもなんでもない単に映画観るのが好きなだけの私には、あっけらかんと能天気に生き返ったイエスを描かれてもなぁ~。
復活したイエス様もどうもお軽い感じでねぇ。
同じ復活でも、「サン・オブ・ゴッド」のイケメンなイエスの方が、映像的にはほよっぽど説得力あるわねぇ。
画像は「サン・オブ・ゴッド」
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で、本作。
ジョセフ・ファインズ演じる、イエスの処刑を執行した百人隊長クラビアスが甦ったイエスの姿に衝撃を受け、そして心髄していくんだけど、それも、いかにもっていうベタベタの演出で……
客席は中高年がやたら滅多ら多かったけど、ひょっとして皆さん敬虔なクリスチャン?
私一人場違いだったかしら?(笑)

結局、何を描きたかった映画なんでしょうか?って思います。
「信ずる者は救われる」ということなんでしょうか?
よく分かりません。


やはりここ最近でキリストを描いた映画でピカイチはメル・ギブソン監督、ジム・カヴィーゼルがイエスを演じた「パッション」(2004年)でしょうか。
イエスが処刑されるまでの12時間を描いた「パッション」。
ジム・カヴィーゼルの暗さがびたっと嵌まってましたねぇ。
画像はもちろん「パッション」のジム・カヴィーゼル。
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と、またしても「パッション」を観たくなる。


Machi。

後記:
映画「復活」の画像は一枚も無し。
公開初日プレゼントで百人隊長役のジョセフ・ファインズのポストカードを貰ったけどこれも右から左へ。
これだったらとっとと別の劇場で「マイケル・ムーアの世界侵略のススメ」を観に行くんだったわ。
それにしても、最近の映画って映像は確かに美しいし、迫力ある映像もあるんだけど、その割りには胸に訴えてくるものがないんでしょうね。
映像にそれだけの力がなくなってる。
古い映画だけどチャールトン・ヘストンがモーゼを演じたセシル・B・デミルの「十戒」で、海が割れ、その中をモーゼなど出エジプトの民が海の中を進んでいくシーンは、CGなどでつくられた昨今の映像よりもはるかに感動させられる。いまだに。
映像の持つ力の差でしょうか。
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# by machiiihi | 2016-05-30 14:59 | 映画

映画「カルテル・ランド」

終了真近の本作。
迷ったけど、やっぱり観に行くことに。

人が集まり、人々のエネルギーによって力が生み出され、そして、その力は集団の中で増殖、肥大化し、そこから新たな力関係が、欲望が、権力闘争が、そして新たな暴力が生み出される。
仲間内の小さな小競り合いから、果ては国家間の戦争まで、人類の歴史は、悪だの正義だのと言いながらも結局は戦いに明け暮れる……

そんな現実を垣間見せられた映像。
キレイ事では語りえない現実。
ここで描かれたものが全てとはいえないけれど、一つの現実であることは確かだろう。
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「ハート・ロッカー」のキャスリン・ビグロー監督が製作総指揮を手がけ、2006年から続くメキシコ麻薬戦争の最前線をとらえたドキュメンタリー。
メキシコ、ミチョアカン州の小さな町の内科医ホセ・ミレレスは、地域を苦しめる凶悪な麻薬カルテル「テンプル騎士団」に対抗するべく、市民たちと蜂起する。
一方、コカイン通りとして知られるアリゾナ砂漠のオルター・バレーでは、アメリカの退役軍人ティム・フォーリーが、メキシコからの麻薬密輸を阻止する自警団「アリゾナ国境偵察隊」を結成。
2つの組織は勢力を拡大していくが、やがて麻薬組織との癒着や賄賂が横行するようになってしまう。
若き映画監督マシュー・ハイネマンが決死の覚悟で取材を敢行し、メキシコ社会の実態を明らかにしていく。2016年・第88回アカデミー長編ドキュメンタリー賞にノミネート。(映画.comより)



で、
唐突なんだけど、
スティーブン・ソダーバーグよ、
「トラフィック」(2000年)で、よくぞあそこまで切り込んで描いたなと、今更ながら思う。
麻薬撲滅担当の大統領補佐官に就任したオハイオ州のロバート・ウェークフィールド判事のいるアメリカの首都・ワシントンD.C.
麻薬密輸の仲介を一手に担う売人のいるカリフォルニア州南部。
そして、アメリカとの国境にあり、麻薬供給ルートの中継地点となっているメキシコ最北端の都市・ティファナ。
麻薬密輸とそれをなくすための戦いに関わる人々を描いたそれぞれの物語が同時進行で描かれる。
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メキシコ社会に巣食う貧困、そこから生まれる犯罪、警察内部も賄賂が公然と罷り通る。麻薬カルテルと癒着した軍隊。
ベネチオ・デルトロ演じるメキシコ州の麻薬捜査官が、アメリカ側の捜査チームに情報と引き換えに要求したのは野球場の照明。
煌々と照明のついた明るい球場で、子供たちは暗闇の中の犯罪に手を染めず、白球を追い求める。

本作観てたら「トラフィック」観たくなった。


Machi。
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# by machiiihi | 2016-05-30 09:06 | 映画

映画「ヘイル、シーザー!」

コーエン兄弟の最新作。
先週の公開初日に見に行ったのに、グダグだしてるまに一週間が経ってしまった。
最近はどうもトキメキ成分が希薄なったのか、あるいはトキメキ水準が高くなったからなのか、トキメキの勢いでブログに綴るってのが緩くなってきたみたい。
すぐにエンジンかかりにくくなったのかな。
その前に見た映画もそのまんま。
ちょっと気合入れましょう。


タイトルからして「ハイル、ヒトラー!」を連想しそうな……
中味もたっぷり皮肉ったり、おちょくったりで、ここんとこ「ノーカントリー」とか「インサイド・ルーウィン・デイヴィス 名もなき男の歌」とか、結構真面目な作品が多かっただけに、まぁ、これはこれで良かったのだけれど、久々に味わったお馴染みコーエンテイスト作品。

子供時代には全盛期のハリウッド映画をみて育った彼ら。
スタジオ主義のハリウッドを皮肉っぽく描きながらも、きっとこんな映画をワクワクして観ていたんだろうなって、そんなオマージュもそこここに感じられ、楽しいひと時を過ごさせてもらった。
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ケラケラ笑いながらさりげなく観終わった「ヘイル、シーザー!」だけど、
見直すたびに、あらっ、これってこういう意味だったのねぇ~なんて、どんどん深読みできそうな作品ではなかろうかと……

そして思う、やっぱりコーエン兄弟だわ!って。
数年に一作でもいいわ。
これからも彼らの作品を待つわ。
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さて、
映画を作っていると
一度はこんな風に、映画そのものをテーマにした、されど映画、だから、やっぱり映画っていいんだ!っていうような、そんな作品を撮りたくなるのかしら。

イタリアのタヴィアーニ兄弟の「グッドモーニング・バビロン」(1987年)なんかは全ての映画人に捧げる映画だと思う、今でも大好きな作品だし、
園子温の「地獄でなぜ悪い」なんかは、俺は映画が好きなんだ~!っていう監督自らの原点回帰みたいなもの感じたし、
ウディ・アレンの「カイロの紫のバラ」なんてのもね、
それから
トリュフォーの「アメリカの夜」もそうだしね、
そして、そして
ジュゼッペ・トルナトーレの「ニューシネマパラダイス」の、あのラストシーンは観る者にとってどれほど至福のひと時を与えてくれるか。


そしてコーエン兄弟が描いたら……
「ヘイル、シーザー!」なのね。

ティルダ・スウィントンが出ているには嬉しいンだけど、ジョージ・クルーニーやスカーレット・ヨハンソン、チャニング・テイタムといった顔ぶれに、馴染みの顔がないわねぇって思っていたら、フランシス・マクドーマンドさんのシーンには思わず爆笑してしまった。
コーエン兄弟作品には外せない方フランシス・マクドーマンドさん。

さりげなく見終わった映画だけど、
観るほどに味が出てきそうな映画。


Machi。
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# by machiiihi | 2016-05-23 09:12 | 映画

映画「殿、利息でござる」

素直に、いい映画って思う。

羽生君が仙台藩主である殿様役で出るって言うんで、それが話題の映画宣伝だったけど、
で、私も
羽生君が出てなかったら多分観に行ってなかっただろうなって思う。

もともと邦画はよほどでないと見ない方だし、
この監督の作品もこれが初めて。
最近作だったら「奇跡のリンゴ」もこの監督なのね。
「残穢 -住んではいけない部屋-」もこの監督だったんだ。
原作者の小野不由美さんの「十二国記」は好きな作品なので、これも原作で読んでいて、あえて映画で観ようとも思わなかったもの。

この作品の原作者で歴史学者の磯田 道史さんの「武士の家計簿」も映画化されたけど、観たいと思うテイストでなかったのでスルー。
羽生君が出るんで観るつもりだったから、原作読んだけど、さほど興味が出てこなくって途中で中断してしまった。


でも映画の方は、
出だしからリズムがあって、とってもリズミカルなテンポは緩むことなく、ホロリとさせられる部分とお笑い部分の兼ね合いもよろしく、かつ、とってもシンプルで分かりやすく面白かった。
羽生君出てなくっても、それはそれでいい映画って素直に思う。
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羽生君の登場は最後の、締めともいえる部分なんだけど、
しっかり映像に馴染んでいて、
とっても良ろしいかと。
羽生結弦くん、きっかりワンポイント効いてました。

なかなかにいい映画でした。
これなら母が観に行っても楽しめそう。
叔母と観に行くんだそう。

そして、
この映画の収穫はもう一つ。
善人揃いの中にあって一人いやな奴、萱場 杢を演じた松田龍平君も良かったのではないでしょうか。
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Machi。
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# by machiiihi | 2016-05-22 10:20 | 映画

今朝の庭

昨日はまだ蕾だった鉢植えのクレマチスが
今朝はこんなに花開いて…
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薔薇も元気のいいこと
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3日からこぶつき娘が帰ってくるので、金曜日と土曜日は脳と目が腐るほどドラマを一気見。
こういう時は普段は滅多に観ない(っていうか、観始めは面白くても、たいてい3.4話辺りから堂々巡りの広がりのない展開にいらついてくるのが多いから滅多に見ないなぁ)、少女漫画的世界の他愛ない韓流ドラマがちょうどいい。
他愛なければ見てくれがいいのがいい。
見たのはイ・ミンホ君の「相続者たち」
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私は身長が高い方だからか、背が低いのってどうもダメ。
こんだけ身長とガタイがあると、少々かっこつけても不自然じゃないのがいい。
そんなこんなで、いやって言うほどテレビの前で寝腐ってたから、
日曜日は、娘たちの布団干しに、家の掃除に、草取りに、せっせせっせと働いた。

今日はカレンダー通りに私は仕事。
仕事帰りに、友人に誘われて演奏会に。
ささやかな私のフリータイム。
明日は朝から新大阪まで娘たちをお迎えに。
ここに行きたい、これも行きたいと娘からのメール。
私はひたすらお付きの者。
こんな感じでゴールデンウィーク期間はまたまたバタバタと過ぎていく。



マチ。
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# by machiiihi | 2016-05-02 14:05 |

端午の節句

端午の節句ももうすぐ。
娘がおチビちゃん(♂)二人連れて我が家へ。
せっかくだからと、鎧を出す。
まだ婿にならず家にいたはる息子の鎧。
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今年はおチビちゃんたち、どんな反応するかしらね。


マチ。
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# by machiiihi | 2016-05-02 13:51 | 徒然に