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マチの、映画と日々のよしなしごと

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タグ:映画:ハ行 ( 25 ) タグの人気記事

映画「パターソン」


有朋自遠方来不亦楽

もう!
もう!
ジム・ジャームッシュ数年ぶり新作。
ったく、「朋遠方より来たる」の思い。
久方ぶりにワクワクしながら、公開初日の土曜日にイソイソと!

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彼の卒業制作「ロング・バケーション」が懐かしく思い出されるなぁ。
この時の初々しさは数十年たった今も変わらず、
それでいて、ありふれた日常の、何気ない時、何気ない空気を映像に掬い取る感覚の
円熟された味

樽の中でじっくりと熟成されたような………

パターソン市に住むパターソン
バス運転手であり
そして詩人でもある
パターソン。


なんの刺激もないかのように見えた彼のありふれた日常が、
なんとかけがえのない
きらきらと輝くような
幸福にみちた時間であることを……

観終われば、
映画そのものが詩そのもの


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めちゃめちゃはまったものは
アダム・ドライバー演じるパターソン.


そして、
パターソンが飼っているブルドックの芸達者なこと。
それから、
白と黒しか受け入れないパターソンの妻の白黒センス
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ジム・ジャームッシュの紡ぎだす
まるで
ゆったりと散歩を楽しむような、
なんとも贅沢な時間を楽しむために
来週もう一回観に行きましょう……



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ラストの永瀬(永瀬正敏)君とのこのツーショットが、
なんともはや、味わいがあって……
妙に現実味があって……


………
言葉にならないこの充実した思いを
………に込めて。

夏の終わりに
こんステキな映画に出会えるとは!



Machi。



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by machiiihi | 2017-08-28 14:09 | 映画

映画「光をくれた人」


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これがポスター
キャッチコピーは7割程度と思いながらも、
じんわりと心を打たれ、思わず涙ぐむシーンをあるでしょうと、
泣かせる映画ってのは好きではないけれど、
じんわりと鼻の奥がつんとくるのも悪くはないと、
そういう映画かなって思って、
ちょっとは期待したんだけど……


友人と二人公開初日、仕事帰りに観に行ってはみたものの……
普通の映画。
は~ん、こんなもん?って
ちびっと白けて帰ってきた。


あらためて、クリント・イーストウッドって映画造るの上手いなぁって思った。
「ハドソン川の奇跡」なんてのも、
結果は分かってるんだけど、公聴会のシュミレーションシーンでは固唾をのんで見守っていたし
思わず知らず画面に釘づけ
そして、
観終わった時には胸の奥からじんわりと静かに感動の波が押し寄せてきて
しみじみと
良かったぁ~って思えた。

「インびくタス/負けざる者たち」なんかも、じっと手を握り締めてラグビーの、あの試合を見守っていて、「
試合が終了したときは思わず涙ぐんでいた。

【光をくれた人」
台詞で語りすぎってとこもあったわねぇ。
レイチェル・ワイズは良かったわ。

最近の映画ってこんなものかしらね。


マチ。







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by machiiihi | 2017-05-29 10:50 | 映画

映画「ハイ・ライズ」

2コブ娘がやってくる前に、まずは映画を見に行く。
といってさほどみたい映画もなく
強いてというところで
トム・ヒドルストンと久々のジェレミー・アイアンズ目当てで「ハイ・ライズ」を観に行く。

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う~ん
スクリーンではドタバタ意味ありげに動き回っているけれど
見ている私は
どうでもよくなって
お好きにどうぞって風になってしまって
彼らの空間が崩壊してしく様を高みの見物よろしくを眺めていた。


フランスの映画作家ジャン=ピエール・ジュネの「デリカテッセン」がふと頭に浮かび
彼なら J・G・バラード原作の本作「ハイ・ライズ」をどんな風に料理したかしらって、ジュネ版「ハイ・ライズ」がみたいもんだわねって思ったり………




映画はそんなもんで、
クローネンバーグ監督「クラッシュ」、スピルバーグ監督「太陽の帝国」の原作者でもある J・G・バラー。
これは映画見るより小説の方が面白そうとアマゾンでゲット。


マチ。
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by machiiihi | 2016-08-11 09:54 | 映画

映画「ブルックリン」

1950年代。
アイルランドから新天地アメリカにやってきた一人の女性が、アメリカで「生きていく」ということを自ら選びとるまでを描いた物語ともいえるでしょう。

アイルランドからアメリカへ……
である(John F.Kennedy)が、1960年第35代アメリカ合衆国大統領となったジョン・F・ケネディもアイルランド人移民の子孫。
映画でも語られていたけど、戦後アメリカのインフラ整備を支えたのは多くのアイルランド移住者たちの労働力。

母を一人置いて生けないわ
残された私はどうすればいいの
邦画だったらそんな母と娘の涙涙のメロドラマが描かれるのだろうけれど
ここでは、そんな感傷的なシーンはない
それほどに「生きていく」ということに対して彼ら、アイルランドという国そのものの置かれている状況は切実なんだろう。



移住するということ。
その国で生きるということ。
故郷アイルランドには戻る場所はないということ。
日本人にはちょっと理解しがたいことだろうけど、
エイリシュが選んだのは、そういう覚悟だということ。

今は何もないけれど……
アイルランドでは見つけられなかった未来がここでは描けるということ。
そのことにどれほど渇望して、人々は海を越えアメリカにやってくることだろう。
これはそんな物語だろう。


「つぐない」(2007年)では、彼女の透き通るような瞳にすっかり参ってしまったシアーシャ・ローナン。
彼女のあの瞳が物語の始まりの大きなキーポイントともいえる映画「つぐない」。
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「ラブリーボーン」(2009年)もいい作品だった。父親役のマーク・ウォルバーグが良かったなぁ。

「つぐない」のライト監督とは2度目のタッグとなった「ハンナ」は期待したんだけど、これは今ひとつだったけど、彼女の、はやはり魅力的。

スクリーンを通して私が知っているシアーシャ・ローナンは、何にも染まりきらない「無垢」を感じさせる透き通るような瞳を持った10代の少女だった彼女。


そして映画「ブルックリン」では20歳になった彼女に再会。
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アイルランドのナショナル・カラーである緑のコートにしっかりと身を包んだ彼女。
グラス・グリーンともいえるその緑の色が、アメリカの空気の中で柔らかな緑、そして鮮やかなレモンイエローへ、彼女の洋服が変っていくのも印象的だった。


姉の葬儀でアイルランドへ
そして再びアメリカへ
迷いもなくしっかり前を見た一人の女性となって
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マチ。
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by machiiihi | 2016-07-14 11:08 | 映画

映画「ベルリン・ファイル」

この映画、劇場鑑賞できなかった作品。
どうして、無理やり時間こじあけてスクリーンで観なかったんだろうって、悔しいこと限りなし!

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かつて東西に分断されていた都市ベルリンを舞台に、韓国と北朝鮮の秘密諜報員たちによる攻防を描き出すスパイアクション。
朝鮮の諜報員であるピョ・ジョンソンは、アラブ組織との武器取引現場を韓国情報院のチョン・ジンスに察知され、辛くもその場から脱出することに成功。なぜトップシークレットであるはずの今回の取引が、南に漏れたのか。ジョンソンは保安監視員のトン・ミョンスから、自分の妻リョン・ジョンヒに二重スパイ疑惑がかけられていることを知らされる。彼は自分でも気づかないうちに、大きな陰謀に巻き込まれていたのだった。(allcinema)


多分、日本映画だったら、意味もなくロケ地である海外の街を歩かせるか、走らせるかするんでしょうねぇ。
しかし、本作では緊張感を殺ぐ様なそんな不必要な観客サービスは一切無し。
不必要に饒舌な説明的なセリフも無し。
気を緩めたその瞬間が命取りとなる、そんな緊迫した中で生きている諜報員達。
信じられるのは己だけ。
しかし、そんな己の本心も封じ込め、自らも偽って生きている。


韓国ノワールの世界と言えるほど、韓国のノワール系の作品のクオリティーが半端なく素晴らしい。
どんどんブラッシュアップされ、それでいてしっかり地べたを歩いている。
ベルリンの街中にあっても、とってつけた感など微塵もない。
とにかく登場する役者の面構えが半端なくいい顔してる。


ハ・ジョンウ
どんな役であれ 歪な役であれ、不様な役であれ、色気を感じさせる役者。
色気を感じさせるか感じさせられないか、これって役者としてはとっても大事。
「チェイサー」での連続猟奇殺人犯、「哀しき獣」で見せた負け犬のように、しかし人間の本能がそうさせるのか生きることにしがみつく一人の男。
強烈なインパクトとは別に、動きに人を惹きつけさせる色気がある。
そして本作「ベルリン・ファイル」では、ジョン・ル・カレの描くスパイ小説の主人公たちの悲哀に満ちた姿と重なる。その悲哀の中にも……。
自らも傷を負いながらも妻の遺体を背負い、よろけながらも、憑かれたように生き急ぐように足早に原野を歩き続ける男。
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ハ・ジョンウ演じるジョンソンのそんな姿に、「寒い国から帰ったスパイ」のラストシーンが重なる。


ベルリンの壁に立つリチャード・バートン演じる西側スパイ。
しかし、一緒に逃げようとした女性は東側に。
西側では仲間たちが早く飛び越えろと必死だ。しかし東側には壁を登れなかった愛する女性が……

かつてのブログ「寄り道カフェ」でこんな風に書いている。
「最後に思いもかけぬどんでん返しがあり、そして彼は最後に、一人の人間として、自らの気持に従って、ちっぽけだけれどたった一つ見出した信じられるものを選び取る……。」

同じくジョン・ル・カレ原作の映画「裏切りのサーカス」でも、ゲイリー・オールドマン演じるスマイリーが、こだわり続ける妻との愛。
妻に対する己の愛だけが自ら信じられる唯一確かなものだったのだろうか。

妻を背負い、よろけながらも、ただ、ひたすら歩き続ける男の姿に、ジョン・ル・カレが小説で描き続けた男たちの悲哀と重なる。

しかし、悲劇で終るのが20世紀ノワールなら、
ここで終らんのが21世紀、韓国ノワールのバイタリティ。
ラストシーンのハ・ジョンウ。
駅の切符売り場の窓口で一言
「ウラジオストック 片道」
その目は目の前に見えない復讐する相手をしっかと見据えている。

机をバンバン叩きたくなるほどカッコええハ・ジョンウ。


そっから先は勝手に想像するに、
復讐を終えたジョンソンは、国境付近の町で負った傷を癒しながら、ひょっとしたら日銭稼ぎをしながらひっそりと暮らしているのだろう。そんな彼の行方をようやく探し出した、ハン・ソッキュ演じる韓国国家情報局員ジンスが現れる。
いや、ジョンソンを逃したあの時から、二人の間では密かに連絡を取り合っていたのかもしれない……
冒頭では敵同士で向き合った二人が、実は人として一番近しいところにいたという
バディ映画の変形ヴァージョンかしらね。
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ともかくも、舞台は新しいステージに……
新たなストーリーが……
なんて考えたくもなる。
続篇って作らないのかしらね。


「ベルリン・ファイル」
今、韓国映画って、かつてヨーロッパそして日本が、熱く熱く映画を作っていた、そういう時代の真っ只中にあるんだろうなって思う。
いい面構えの役者ばかりじゃないの!
こんな面構えを観に行くだけでも、劇場に足を運ぶ甲斐はあるでしょう。
そう思わせるくらい、半端なくかっこいい韓国ノワールの世界。
緻密に計算されているんだろうけれど、それでいて、観るものを有無を言わせず映像に引きずり込むエネルギッシュなダイナミックさに映画ならではのカタルシスがある。
それが今の韓国映画、とりわけノワール映画に顕著にみられる。
そう思う。

………………………………………………………………………………………………………………………………………………

映画「暗殺」が7月に公開
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1933年中国・杭州に設けられた韓国臨時政府は、日本政府要人と親日派を暗殺するため、独立軍最高のスナイパーのアン・オギュン、速射砲、爆弾専門家の3名を上海に結集させる。臨時政府の警務隊長で、日本政府の密偵であるヨム・ソクチンは、彼らを招集する一方、仲間と政府を裏切り、巨額の報酬でハワイ・ピストルと呼ばれる殺し屋に暗殺団3名の殺害を依頼する。ヨムの画策を知らぬまま、暗殺実行のため、上海から京城(現・ソウル)へと送り込まれた彼らには、非情なまでの運命が待ち受けていた…。


独立軍最高のスナイパーにチョン・ジヒョン。
冷徹な臨時政府の警務隊長ヨム・ソクチンにイ・ジョンジェ。
殺し屋“ハワイ・ピストル”役にハ・ジョンウ。
「ベルリン・ファイル」では北朝鮮側の夫婦を演じた二人がチョン・ジヒョンとハ・ジョンウが女スナイパーと殺し屋に。
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→[動画] チョン・ジヒョン&イ・ジョンジェら主演映画「暗殺」キャラクター映像

公開まで1ヶ月あまり。
一人勝手にハ・ジョンウ祭でもいたしましょうか。
まずは、未見だけど、世間では面白いと評価の高い「悪い奴ら」
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「テロ、ライブ」も面白そう。
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そしてそして、劇場鑑賞してノックアウトさせられた「哀しき獣」
生きることの重さ、そして愛しさ、切なさがハ・ジョンウが演じる一人の男を通して滲み出るように伝わってくる。
黄河。そして人知れず死んでいった一人の名もなき男の人生。
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そして絶対に外せない「チェイサー」
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それからイ・ジョンジェ主演の「新しき世界」も興味あり。
潜入捜査モノで「インファナル・アフェア」もどきかと思いきや、どっこい、そんなコピーでんでんで終らないのが今の韓国…みたい。
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それからテレビドラマで毎週放送の「マスケティアーズ~パリの四銃士」(NHK・地上波)も面白くってすっかり嵌まっているし、
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「メンタリスト~ファイナルシーズ」(CS・スーパードラマTV)も観ないといけないし、
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会社から家に帰ってきてからの時間って限られているから、
なんやかんや、バタバタと忙しいこと。


Machi。
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by machiiihi | 2016-06-10 13:25 | 映画

映画「復活」

終了真近の「カルテル・ランド」が朝一と夜の2回上映。
朝一の「カルテル・ランド」が終った同じシアターで、イエスの復活を描いた「復活」(原題:Risen)が続いて上映されるので、まぁ観てみるかってところで本作も観る。


日本映画史上、初の快挙であるキリスト教映画3作品の連続公開とやらで、本作がその第1弾だそうで、公開初日を迎えたヒューマントラストシネマ渋谷(東京都渋谷区)は満席御礼で、駐日バチカン市国ローマ教皇庁のジョセフ・チェノットゥ大使の姿も見られたとか。
公開を記念してミュージシャンの角松敏生さん、クリスチャンアーティストの国分友里恵さんを招いてのトークイベントが行われたとのことで、本作は、イエスの復活をミステリー仕立てで描いているが、角松さんは「信仰を外して見ても、ミステリー作品として非常に秀逸だった。極上のミステリーに仕上がっている」と絶賛。「荘厳なイメージを想像していたが、素直に楽しむことができた。クリスチャンでない人にとっても、エンターテイメント作品として面白い」と太鼓判を押したんだとか。


クリスチャンでもなんでもない単に映画観るのが好きなだけの私には、あっけらかんと能天気に生き返ったイエスを描かれてもなぁ~。
復活したイエス様もどうもお軽い感じでねぇ。
同じ復活でも、「サン・オブ・ゴッド」のイケメンなイエスの方が、映像的にはほよっぽど説得力あるわねぇ。
画像は「サン・オブ・ゴッド」
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で、本作。
ジョセフ・ファインズ演じる、イエスの処刑を執行した百人隊長クラビアスが甦ったイエスの姿に衝撃を受け、そして心髄していくんだけど、それも、いかにもっていうベタベタの演出で……
客席は中高年がやたら滅多ら多かったけど、ひょっとして皆さん敬虔なクリスチャン?
私一人場違いだったかしら?(笑)

結局、何を描きたかった映画なんでしょうか?って思います。
「信ずる者は救われる」ということなんでしょうか?
よく分かりません。


やはりここ最近でキリストを描いた映画でピカイチはメル・ギブソン監督、ジム・カヴィーゼルがイエスを演じた「パッション」(2004年)でしょうか。
イエスが処刑されるまでの12時間を描いた「パッション」。
ジム・カヴィーゼルの暗さがびたっと嵌まってましたねぇ。
画像はもちろん「パッション」のジム・カヴィーゼル。
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と、またしても「パッション」を観たくなる。


Machi。

後記:
映画「復活」の画像は一枚も無し。
公開初日プレゼントで百人隊長役のジョセフ・ファインズのポストカードを貰ったけどこれも右から左へ。
これだったらとっとと別の劇場で「マイケル・ムーアの世界侵略のススメ」を観に行くんだったわ。
それにしても、最近の映画って映像は確かに美しいし、迫力ある映像もあるんだけど、その割りには胸に訴えてくるものがないんでしょうね。
映像にそれだけの力がなくなってる。
古い映画だけどチャールトン・ヘストンがモーゼを演じたセシル・B・デミルの「十戒」で、海が割れ、その中をモーゼなど出エジプトの民が海の中を進んでいくシーンは、CGなどでつくられた昨今の映像よりもはるかに感動させられる。いまだに。
映像の持つ力の差でしょうか。
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by machiiihi | 2016-05-30 14:59 | 映画

映画「ヘイル、シーザー!」

コーエン兄弟の最新作。
先週の公開初日に見に行ったのに、グダグだしてるまに一週間が経ってしまった。
最近はどうもトキメキ成分が希薄なったのか、あるいはトキメキ水準が高くなったからなのか、トキメキの勢いでブログに綴るってのが緩くなってきたみたい。
すぐにエンジンかかりにくくなったのかな。
その前に見た映画もそのまんま。
ちょっと気合入れましょう。


タイトルからして「ハイル、ヒトラー!」を連想しそうな……
中味もたっぷり皮肉ったり、おちょくったりで、ここんとこ「ノーカントリー」とか「インサイド・ルーウィン・デイヴィス 名もなき男の歌」とか、結構真面目な作品が多かっただけに、まぁ、これはこれで良かったのだけれど、久々に味わったお馴染みコーエンテイスト作品。

子供時代には全盛期のハリウッド映画をみて育った彼ら。
スタジオ主義のハリウッドを皮肉っぽく描きながらも、きっとこんな映画をワクワクして観ていたんだろうなって、そんなオマージュもそこここに感じられ、楽しいひと時を過ごさせてもらった。
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ケラケラ笑いながらさりげなく観終わった「ヘイル、シーザー!」だけど、
見直すたびに、あらっ、これってこういう意味だったのねぇ~なんて、どんどん深読みできそうな作品ではなかろうかと……

そして思う、やっぱりコーエン兄弟だわ!って。
数年に一作でもいいわ。
これからも彼らの作品を待つわ。
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さて、
映画を作っていると
一度はこんな風に、映画そのものをテーマにした、されど映画、だから、やっぱり映画っていいんだ!っていうような、そんな作品を撮りたくなるのかしら。

イタリアのタヴィアーニ兄弟の「グッドモーニング・バビロン」(1987年)なんかは全ての映画人に捧げる映画だと思う、今でも大好きな作品だし、
園子温の「地獄でなぜ悪い」なんかは、俺は映画が好きなんだ~!っていう監督自らの原点回帰みたいなもの感じたし、
ウディ・アレンの「カイロの紫のバラ」なんてのもね、
それから
トリュフォーの「アメリカの夜」もそうだしね、
そして、そして
ジュゼッペ・トルナトーレの「ニューシネマパラダイス」の、あのラストシーンは観る者にとってどれほど至福のひと時を与えてくれるか。


そしてコーエン兄弟が描いたら……
「ヘイル、シーザー!」なのね。

ティルダ・スウィントンが出ているには嬉しいンだけど、ジョージ・クルーニーやスカーレット・ヨハンソン、チャニング・テイタムといった顔ぶれに、馴染みの顔がないわねぇって思っていたら、フランシス・マクドーマンドさんのシーンには思わず爆笑してしまった。
コーエン兄弟作品には外せない方フランシス・マクドーマンドさん。

さりげなく見終わった映画だけど、
観るほどに味が出てきそうな映画。


Machi。
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by machiiihi | 2016-05-23 09:12 | 映画

映画「白鯨との闘い」

原作はナサニエル・フィルブリックの「復讐する海 捕鯨船エセックス号の悲劇」。
監督はロン・ハワード。
前作の、F1世界選手権でのジェームス・ハントとニキ・ラウダのライバル関係を題材とした「ラッシュ/プライドと友情」も良かった。
この作品で、それまでマイティ・ソーのマッチョ俳優ね、って横目で見ていたクリス・ヘムズワースを見直した。
その彼と再びタッグを組んでの本作。
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本作では捕鯨船江セックス号に乗り込む、叩上げの海の男を演じる。
他にキリアン・マフィ、そしてエセックス号で起きた実話を元に、「白鯨」を執筆したハーマン・メルヴィルに ベン・ウィショーなどなどキャスティングモ魅力。



油田が発見される前、鯨油は人々の生活に欠かせない重要な資源。
巨大な鯨油は巨万の冨を生みだす宝庫。
貪り食うように、捕鯨船は大海原をどこまでも鯨を追い求める。
そして木の葉のようなボートを繰り出し、銛を突き刺し鯨を拿捕する。

エセックス号そして乗組員達を襲った悲劇、彼らが味わった苦しみは、人間の貪欲さ、傲慢が生み出したものか。

荒れ狂う海
抗う海の男たち
彼らに襲い掛かる巨大な白鯨
大海原で凄まじく壮絶なドラマが繰り広げられる。
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彼の作品をみて、いつも思うんだけど、失礼ながら、ロン・ハワードの、あの貧相な体躯とご面相のどこから、あれほどの迫力あるダイナミックな映像と、深みのある人間ドラマが生み出されるんだろうと思う。


本作でも、観る者の目を逸らさせない映像はさすが。

なんだけど、
映像の凄まじさと比べて、ドラマとしての生々しさには、今ひとつ、踏み込みが足りない感を覚える。
文春シネマチャートで森直人氏が「安定したクラシックな作りだが、やや堅い。地獄模様に文芸色のフィルターが掛かる。生真面目にマナーを守り過ぎたか。」ってコメントにも肯いてしまうなぁ。



Machi。
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by machiiihi | 2016-01-26 09:54 | 映画

映画「ブリッジ・オブ・スパイ」

監督がスティーヴン・スピルバーグでしょ。
そして主役がトム・ハンクスでしょ。
二人とも一人の人として、とってもいい人なんでしょうけど、
そんな二人が揃ったら、
予告編を見た限りでは、
なんか、やっぱ ヒューマン×ヒューマンの感動実話みたくそうで、鼻につきそうでスルーしましょうと思っていた作品。
なんだけど、週刊文春のシネマチャートで、こぞって皆さんの評価が高くどなたも★4つ以上。
で、私が見ようと思っていた16日から公開の「白鯨との闘い」は、「お気に入り監督なのだけれど、この作品は……」ってなコメントとかでで皆さんの評価は厳しくってほとんどが★3つどまり。

ふ~ん
そうなんだ~
ということで、
「ブリッジ・オブ・スパイ」
ちょいと見てみても悪くないかという気になって、家の掃除が終って一段落で上映スケジュールを見たら、駅前のイオンシネマで1時間後に上映。
思い立ったら吉日とはこのことかしら。
駅前まで買い物がてら自転車走らせて観に行く。


いやぁ、
人命に係わる内容で、こんな言い方は不謹慎だろうけど、映画作品としては面白かった。
スティーヴン・スピルバーグとトム・ハンクス
どっちも腕のいい職人。
いやぁ~いい仕事しやはりますねぇ。
さすが!です。
じっくり見させていただきました!
前言いとも簡単にあっさりひっくり返します!

★★★★★
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作品情報を見たら、コーエン兄弟も脚本にかかわってるんですねぇ。
それでかな。
このビターな優しさは!

第二次大戦直後
米ソ冷戦の中、
アメリカで一人のソ連側スパイが捕まった。
そして上空から極秘にソ連を偵察していた米軍パイロットが撃墜されソ連に捕まった。
スパイ交換が密かに画策される中、ベルリンの壁が築かれているドイツで経済学を学ぶアメリカ人学生がスパイ容疑で東ベルリンで捕らえられた。

アメリカ、ソ連、そして東べルリンそれぞれの思惑、政治的駆け引き。
1人と2人の交換を主張して一歩も譲らぬトム・ハンクス演じるジェームス・ドノバン。
交渉が失敗すれば1人対1人の交換も水泡に帰すという綱渡りのような状況。
そんな三者三様の政治が渦巻く中にあって、交渉に当たっても弁護士としての己の矜持を貫き通したとも言えるドノバン。


ソ連側スパイとアメリカ軍兵士との交換が行われたグリーニッケ橋は、ドイツのハーフェル川にかかる橋で、冷戦時代はアメリカ合衆国が支配する西ベルリンとソ連が支配する東ドイツと繋ぐ立地から米ソ間のスパイ交換の場として使われた事で知られる橋なんだそうだ。


ドノバン弁護士はその後、1962年のキューバーでの1113人の米国人捕虜帰還交渉にも大いに手腕を発揮したそうだ。



私も★★★★★の作品でした。
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Machi。
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by machiiihi | 2016-01-18 11:34 | 映画

映画「バケモノの子」

公開初日に観に行った息子が
「良かったよ~。母さんもきっと気に入ると思うよ」って、パンフレットも買ってきてくれた。
んだもんだから
観に行かないとな、ってところで先日仕事帰りに観てきました。

うん、うん
素直に良かった。
シンプルなストーリー、シンプルなメッセージもいい。
アニメってシンプルが一番。

熊徹の声を演じた役所広司。
映画などでは誠実な役が多い彼が、無骨で言葉よりも身体が先に、の肉体派、武闘派とも言える熊徹。
彼がって知っていても、熊徹の声を通して役所広司の顔が浮かんでこない。
さすが! 
役者ですねぇ。

少年時代の蓮こと九太の声を演じたのは宮崎あおい。
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声のキャラクターもそれぞれに味があって面白い。
広瀬すずちゃんの一生懸命さが、楓の一途さと重なっていい感じ。

Machi。
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by machiiihi | 2015-07-30 13:25 | 映画