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マチの、映画と日々のよしなしごと

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映画「遊びの時間は終わらない」

こんな楽しい面白い映画があったんですねぇ
★★★★★

Netflixのリストを繰ってたら、
韓国映画「正しく生きよう」(2007年)って面白そうなタイトルがあって、
作品概要を読むと…
多発する銀行強盗で不安が高まる。
警察署長は信頼を得ようと強盗の予行演習を行うことに。
ところが超真面目な巡査のあまりにも完璧な演技で、演習は思わぬ方向へ……
なにやら面白そうな予感のする映画。


キャスティングなど知りたくてネット検索すると、
この作品は1991年公開の邦画「遊びの時間は終らない」のリメイク作品で、完璧な強盗役を演じる主役はもっ君こと本木雅弘。
しぶがき隊解散後、彼が本格的に役者活動を始めた頃の作品。

これはもっ君出てるこっちを見なければと検索すると、こちらもNetflixで配信してた。
横道だけど、ネットフリックスといい、フールーといい、動画配信サイトの最近の充実ぶり!

監督はタイトルだけは良く知っているけど見たことがない「難波金融伝・ミナミの帝王」シリーズの萩庭貞明監督。

キャスティングだけ眺めても面白そうな予感全開の面々。

もっ君この時25.6歳。

ええ目つきしてます。

ええ面構えしてます。


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この映画、ウィキペディアのストーリーをお借りするとこんな内容。

ある日、警察は国民のイメージ上昇を狙って筋書きの無い防犯訓練を行うことにした。しかし銀行強盗役に選ばれた警官・平田(本木雅弘)は、まじめで全く融通のきかない性格だった。彼は大真面目に強盗計画を立案して犯人役を遂行。すばやく平田を検挙するはずだった警官がドジを踏んで平田の持つモデルガンで撃たれ死人扱いとなってしまったことから、人質とともに銀行に篭城する破目に陥る。しかもこのことが、お祭り志向のディレクター(萩原流行)によってテレビ中継されることになってしまい、銀行の前には大量の野次馬が殺到。適当に落ちをつけてなんとか穏当に訓練を終わらせようとする警察の意図は次々とくじかれ、防犯訓練は前代未聞の先が読めない展開となってしまった。誰がどうやって幕を引くのか……

しかし、この映画の面白さはやっぱ映画観ないと分からないなぁ。

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もっ君が良かったのか、監督の演出が良かったのか、
三谷幸喜作品よりももっと素直にケラケラ思わず笑えたわ。



Machi。



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by machiiihi | 2017-03-10 15:58 | 映画

こうの史代「この世界の片隅に」

いまもまだ上映中のアニメーション映画「この世界の片隅に」の原作を読む。

映画公開時に息子が「漫画だけどとてもいいよ」って貸してくれたもの。
活字物があれこれあって、映画観終わった後もこちらを読むモードに切り替わらなかったけど、
ひょこっと間が空いて読んでみようかという気になって……


前編の表紙をめくると
「この世界のあちこちのわたしへ」の言葉が。


「のん」こと能年玲奈さんの「すず」の声が耳の奥で甦ってくるような……


すずが、道に迷って紛れ込んだ遊郭。
そこですれ違った一人の遊女白木リン。
映画ではさらりと描かれているだけだったけど、
リンにもこの世界の片隅でリンの人生の欠片だけど描かれている。


「誰でも何かが足らんぐらいで
この世界に居場所はそうそう
無うなりゃせんよ
すずさん」



「ほいでも
なんで
知らんでええことか
どうかは
知ってしまうまで
判らんのかね」
すずの言葉に、生きていくということのしんどさが……


後編でも「すず」の人生の一片とと「りん」のそれとが交差する。


そして水原哲
海軍士官兵となってすずの前に現れた哲
「わしはどこで人間の当たり前から外されたんじゃろう
それとも周りがはずれとんのか。
ずっと考えよった」

「じゃけえ
すずが普通で安心した」
「ずうっと この世界で普通で…まともで居ってくれ」
そんな哲の言葉を普通に黙って受け止めるすず


姪の晴美を失い…
右手を失い…

「生きとろうが
死んどろうが
もう会えん人が居って
ものがあって」

「うちしか持っとらん記憶がある
うちはその記憶の器として
この世界に在り続けるしかないんですよね。」

のんの声と重なってすずの声が聞こえてきそうな……
やっぱり原作も読まないと
この映画は
そう思います。



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で、映画化にあたって、どれを、何所まで斬り捨てるかって
至難の業だがってこの原作を読んでしみじみ思う。

画家がどこで絵筆を置くか…それが名作と駄作の分かれ道だとか。
凡人はつい手を入れすぎてダメにしてしまうんだそうだ。
高校で美術部の顧問だった先生の話を思い出す。



Machi。


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by machiiihi | 2017-03-09 15:29 |

映画「シン・ゴジラ」

観る気もなかったんだけどね、
息子がね、「マッド・マックス良かったって人の大方がシン・ゴジラがいいって評価だよ」て聞かされて、
「マッド・マックス~怒りのデス・ロード」マックス評価の私にはちょっと気になるので、
買い物がてら駅前のイオン・シネマまで見に行ってきた。


ゴジラの設定は良かった。
這いずりながら登場したゴジラは、なんかお目目の可愛いでっかい縫ぐるみの動物みたいで、ちょっとずっこけ。
まん丸お目目が動かないからどうみても縫ぐるみのお人形に見えてしまう。

でも、これは急速に進化(成長)するという設定だから、初お目見えしゴジラはまだ幼児っていうところなんでしょうね。
納得。

ゴジラそのものがマグマの塊、
体中からビーム光線
ビジュアル的にもなかなかにヨロシイかと
かつ、
演じる(?)のは野村 萬斎というこのコダワリ。
シン・ゴジラ君そのものは良かったのではないでしょうか。


でもどうしてだか
終盤、とっても大事なシーン
ゴジラをやっつけるというシーンの途中で
自衛隊が頑張って、ついで米軍もさすがの威力をみせつけて、
のそんなシーンの最中だというに
きっと数分間かな、熱帯夜の睡眠不足のせいかしら睡魔に襲われて、
ふっと気がつくと、
ゴジラが固まっていて、


(ネタバレ)
どうやら、きっと
シン・ゴジラは
この先も東京のど真ん中で、
人類の歴史の中で忘れてはならない象徴として
モニュメントみたいに
東京のど真ん中にあり続けるんでしょうね。
こういう設定ってけっこう面白いと思う。


でもどうして寝てしまったのかな? 私。
大騒ぎしてた割には、さほどの盛り上がりも、緊迫感もないまま、
映像の中では緊迫感あるシーンのはずなんですけどね。
映像で語るという点の不味さ(致命傷だけど)もあるのかしらね。

それに加えて、
物語の主要人物ともいえる長谷川博巳、それから石原さとみの、かっこつけたセリフと、セリフの割にはオーラも緊張感も感じられないお軽さというか、説得力がないというか、観るものをその気にさせられないというか、そんかこんなで、彼らが登場するたびに、話すたびに白けさせられて、映画に乗り切れなかったということのよう。
ちょっと不謹慎かしら。彼の代わりに小泉 進次郎君(俳優やってるお兄ちゃんじゃなくって弟の方ね)なんか持ってきたら映像がぐっと引き締るだろうなって思いながら見ていた。


ワクワクさせられなかったから、最後にきて映像よりも睡魔が勝ってしまったんでしょうね。
面白ければ眠気も吹っ飛んでしまうんですけどね、映画って。


ゴジラそのものは良かったんですよ。
家に帰ってそんな感想を息子にぶつぶつ話したら
「まぁ、主役はゴジラだからね」って
そういうことなのね。


ごちゃごちゃと俳優いっぱい出演させないで
もっとシンプルにストレートに
そう、
「グエルム~漢江の怪物」みたいな、あのシンプルさ、ストレートさが面白いよなって思う。
それでいてアメリカ癒着の社会を鋭く抉ったブラックユーモア、そして国家なんか当てにしないでダメ家族一人一人が立ち上がって頑張る構図にこめられた思い。
そしてとことんのエンタテイメントで描ききったエネルギー。
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最近の邦画ってなんかタテマエが多くない?って思う。
これ以上は言わずにおこう。


マチ。


グエルムの画像はったんで、いちおう見たからシン・ゴジラの画像もお借りしてはっておきましょう。

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by machiiihi | 2016-08-08 10:12 | 映画

映画「64~ロクヨン-前編/後編」

書くほどでもないか~って思ったけど……
まぁ、後編も見たことだし、やっぱりちょこっと。
観るつもりがなかった「ロクヨン」
原作も未読だし、テレビドラマでも未見だった本作。
たままたぽかんと空いた週末の午後。
家にグダグダいるより運動がてら駅前までって思って、見たらちょうど「ロクヨン~前編」の上映時刻に間にあうので休憩がてらに、世間で騒いでいるみたいな「ロクヨン」なる作品を観てみようかと、佐藤浩市が出てるからってところで前編を観る。
砂糖浩市はもちろんだけど、綾野剛君がさりげなくいい演技しているし、誘拐された少女の父親役の永瀬君はやっぱりいいねぇ、あらっ烏丸せつ子が懐かしい~!と、俳優陣それぞれがいい演技しているなってところで前編の印象は悪くなかった。
もんで
後編はいかがなものかと、公開初日に駅前のイオンシネマまでひとっ走り観に行った。
まぁ、それぞれの演技はねぇ、中堅どころといえる俳優が勢揃いだから、それぞれのシーンはそれなりにはまとまってるんだけど……

いつから日本映画って、こんなに饒舌になってしまったのかしらね。
テレビドラマじゃないんだから、でっかいスクリーンで見せるんだから、映像で語らずセリフで語ってどうするの!?

後半は、知らない間にのぼっていたハシゴがいつの間にか外されて、変っていて、ひたすらの家族愛に終始するという……
まぁ家族愛を出されたら誰も批判もできないけどね
けれど映画テーマとしては、作品としてはねぇ………
見終わった後には、さぁ、終った、帰ろって余韻もなんもなかった映画。
エンディングに流れる小田和正の歌が余韻といやぁ余韻かな。


あっ、それから、
これは穿った見方かもしれないけど
佐藤浩市の目がクローズアアップされシーンがあって
やっぱ利親子
その目が三國連太郎と重なる。
そして緒形直人。
なんか観ていて「復讐するは我にあり」を意識とさせるみたいで、なんか役者とかに頼った演出みたいで、(私が勝手にそう感じたのかもしれないけど。でも佐藤浩市の目のアップ映像は絶対にその三國連太郎を見ている。リスペクトとともとれなくもないだろうけどね)なんかね)いやだなってちらっと思った。
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家に帰ってから
なぜか無性に突然にウォンビン主演の「アジョシ」が見たくなり観る。
「一度だけ抱きしめたい」というアジョシことウォンビンが少女に言う。
アジョシに向かって両手を広げる少女
少女を抱きしめ涙するウォンビン
そんなラストシーンの映像に、
その前の、大きく両手を広げた少女のその映像に
大袈裟かもしれないけど、映画におけるカタルシスを感じる。
そういう感覚をスクリーン一杯にずしんと味わいたくって映画を観るんじゃないのかな。
それが全てでないけれど、映画に惹かれる大きな一つではある。
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観客が胸を打たれる前に、スクリーンで登場人物がこれでもかって語って泣いて、さぁ皆さん感動しましょうって絵になってもねぇ………。
俳優人の演技が良かっただけに、
脚本、演出が凡庸なんでしょうかねぇ~。


Machi。
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by machiiihi | 2016-06-14 10:32 | 映画

映画「殿、利息でござる」

素直に、いい映画って思う。

羽生君が仙台藩主である殿様役で出るって言うんで、それが話題の映画宣伝だったけど、
で、私も
羽生君が出てなかったら多分観に行ってなかっただろうなって思う。

もともと邦画はよほどでないと見ない方だし、
この監督の作品もこれが初めて。
最近作だったら「奇跡のリンゴ」もこの監督なのね。
「残穢 -住んではいけない部屋-」もこの監督だったんだ。
原作者の小野不由美さんの「十二国記」は好きな作品なので、これも原作で読んでいて、あえて映画で観ようとも思わなかったもの。

この作品の原作者で歴史学者の磯田 道史さんの「武士の家計簿」も映画化されたけど、観たいと思うテイストでなかったのでスルー。
羽生君が出るんで観るつもりだったから、原作読んだけど、さほど興味が出てこなくって途中で中断してしまった。


でも映画の方は、
出だしからリズムがあって、とってもリズミカルなテンポは緩むことなく、ホロリとさせられる部分とお笑い部分の兼ね合いもよろしく、かつ、とってもシンプルで分かりやすく面白かった。
羽生君出てなくっても、それはそれでいい映画って素直に思う。
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羽生君の登場は最後の、締めともいえる部分なんだけど、
しっかり映像に馴染んでいて、
とっても良ろしいかと。
羽生結弦くん、きっかりワンポイント効いてました。

なかなかにいい映画でした。
これなら母が観に行っても楽しめそう。
叔母と観に行くんだそう。

そして、
この映画の収穫はもう一つ。
善人揃いの中にあって一人いやな奴、萱場 杢を演じた松田龍平君も良かったのではないでしょうか。
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Machi。
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by machiiihi | 2016-05-22 10:20 | 映画

映画「バケモノの子」

公開初日に観に行った息子が
「良かったよ~。母さんもきっと気に入ると思うよ」って、パンフレットも買ってきてくれた。
んだもんだから
観に行かないとな、ってところで先日仕事帰りに観てきました。

うん、うん
素直に良かった。
シンプルなストーリー、シンプルなメッセージもいい。
アニメってシンプルが一番。

熊徹の声を演じた役所広司。
映画などでは誠実な役が多い彼が、無骨で言葉よりも身体が先に、の肉体派、武闘派とも言える熊徹。
彼がって知っていても、熊徹の声を通して役所広司の顔が浮かんでこない。
さすが! 
役者ですねぇ。

少年時代の蓮こと九太の声を演じたのは宮崎あおい。
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声のキャラクターもそれぞれに味があって面白い。
広瀬すずちゃんの一生懸命さが、楓の一途さと重なっていい感じ。

Machi。
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by machiiihi | 2015-07-30 13:25 | 映画

映画「味園ユニバース」

ブログ小休止中に見た映画は、「観た映画を振り返ってみる」で網羅したはずだったけど、人(というより私)の記憶の如何にええ加減なことか。

記憶って面白いもので、突然、ひょこっと、あぁ、あの映画!って表れる。
思い出したから記事アップ。

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どうしてこの映画を観にいったかと言うと、
「味園ユニバース」って言葉の響きに、大阪ミナミの猥雑さ、通っていた小学校の通学路にあった映画館の記憶、洗練されて都会化されていく前の、
そうレトロな時間。
*突然横からお邪魔だけど、
千日前通りを通ると特に欧米人達の観光スポットみたい。ゴテゴテギラギラの看板だとか立ち飲み酒屋だと、キッチュといおうかなんといおうかのお店とか……皆さんカメラもって笑顔でバチバチ撮ってらっしゃる。ジス・イズ・ジャパン! ジス・イズ・オオサカ!なのかな?

大阪・千日前に実在する味園ビルにあるユニバースが舞台からきたタイトルが、私にそんな昭和の匂いを嗅がせたのかしら。
この感覚って、昭和生まれの大阪人だからこそかもしれない。

山下敦弘監督作品なんて観たことなかった。
渋谷すばる
関ジャニ∞のメンバーだということ以外は何も知らない。
ただ『関ジャニの仕分け∞』は結構気に入っている番組で、彼らに対する印象は悪くない。
二階堂 ふみ
若手俳優の中では存在感のある子だなって思うけど、それ以上の興味なし。

失われた時間への懐かしさっていうほどの、大層なものではないけれど、ただ、それだけの感覚で劇場まで観に行った。

ストーリーはさほどのものではないけれど
「これはこれで、ええやんか」って思える映画。

渋谷すばる君…なかなかええやんか。
二階堂ふみちゃん…しっかり地に足ついた生命力を感じさせる女優だなって改めて思う。
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2月14日公開だから、観終わってから約2ヶ月。
振り返ってみても、なかなか良かったやんって思う。
大阪人だからこその感覚かな?

邦画って滅多に見ない私だけれど、
たまに邦画もいいものねって思った映画でもあった。



Machi。
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by machiiihi | 2015-04-07 09:43 | 映画

映画「小さいおうち」

「オンリー・ゴッド」が何をどう観たらいいのかしら?って風で観終わったものだから、なんかスッキリしなくって、同じシネコンで上映されている「小さいおうち」を、ちょうど時間の都合もよくって観ることに。

映画館で見るほどでもないかなって思っていたけど、頗るいい感じで観れました。
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「小さいおうち」
2013年/日本/
原作:中島京子「小さなおうち」(2010年第143回直木賞受賞)
監督:山田洋次


小さいおうちに封印された秘密が60年の時を経て紐解かれる……ってミステリアスに言われる本作のコピーだけど、そんな秘密も、タキがずっと胸に隠し持っていた思いも、空襲で焼けてしまったあの赤い屋根の小さなおうちの思い出。

それよりも、日本がまだ大日本帝国と呼ばれていた時代、大正モダンと呼ばれた時代から引き継がれた和洋折衷文化が華やかだった昭和初期の、平和と繁栄を無邪気に謳歌していた頃の日本、日本の小市民的な生活が綴られているのも、なぜか懐かしい。
全編に流れる久石譲の音楽がまた昭和モダニズムを感じさせる。

戦前の昭和と平成の現代。
二つの時代の異なる空気、匂いが微妙なタッチで描かれている。

松たか子演じる平井時子は、赤い屋根の洋館、平井家の奥様である時子を演じた松たか子が見せる、いかにも山の手の良家の若奥様らしい華やぎ、おっとりとした上品な物腰、着物を着る仕草の中にも育ちの良さが感じられる。
一作ごとにいい女優になっていっているみたいな松たか子。
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そして、黒木華が演じたタキの素朴な一途さ。
この二人が醸し出す雰囲気が、観ていてとても心地良い。
そして、そんな二人の前に現れる板倉正治役の吉岡秀隆の純な朴訥さもまた戦前の昭和の匂い。
大叔母にあたる老いたタキに、自叙伝を書くようにすすめる健史役の妻夫木聡がみせる現代っ子の明るさもまた好対照。

因みに、私とは星の数が必ずしも一致しない、日本経済新聞社のシネマ万華鏡では「監督の主題はラストで示されるように、いかなる恋の自由も許されない戦前の暗い時代への反省と今日の保守的な雰囲気への警鐘にあるといえる」と書かれてあるけど、そないに難しいところまで読み取れなかったけど~。もっと素朴に見たらいいんと違う?って思うけど~。

Machi。
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by machiiihi | 2014-01-28 10:00 | 映画

映画「永遠の0」

胸に痛い映画って好きだけど、だけど泣かせる映画ってのはどうもねぇ……
この映画見ながら5回ほどティッシュつまんで洟かみました。
この辺りが邦画の嫌なところ。
涙の数だけ感動作品レベルが上昇ってところがねぇ、どうもねぇ。

それなりに、良かったって思える映画だったんだけどね。

たしかに原作者の「生きる」ってメッセージは描かれていたと思うんだけど、泣かせる前に、もっとあの時代を切り裂け!って思う。
映画と同名の原作は、百田尚樹の作家デビュー作。
原作を読み、映画を観た叔母は原作良かったって。
今読んでいる本が終ったら原作を読みましょう。

観客に涙流させて、水に流させて、戦争そのものを描くな!って思うのね。
登場人物にやたらめったら作中で泣かせるな!って思うのね。
洟かまされた分だけ、良かったぁ、感動したってだけで終らされたみたいな……。
やっぱり最後は個人レベルの感傷に訴えるような感動的なラストになってるんよね。

同じように戦争の時代を描いても、ヨーロッパ映画って成熟しているなって、やっぱり思う。
感動の質もレベルも違うなってつくづく思う。


主役を演じた岡田君はとってもよく演じていたと思うのね。
役者としては、あと10cm、いや5cm身長が欲しいなぁ、惜しいなぁって思ったほど。
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by machiiihi | 2014-01-18 11:30 | 映画

映画「利休にたずねよ」

原作が良かったから、映画はどんなもんかいと、先週末、仕事帰りに映画館まで。
夜の回だったからでしょうか、観客数は数えるほど。
私の座っていた列に、3席ほど置いた席に私と同年齢くらいの女性客が一人。
映画の途中から、しきりに鼻をすすり上げながら観ているような。
風邪ではなくって、これは感涙にむせぶっていうやつでしょう。

そんなに感動するシーンなんかあった~?って思うんだけど……

私はというと、どうも千利休の侘びさびを意識しすぎて、
演出しすぎて、
脚色しすぎて、
なんか、”わざとらしさ”というか、”あざとさ”を感じて、いささかの白け気分で観ていた。

約1年前ほどに原作を読んで、その感想を以前のブログにアップ。
そこでこんな一文を書いていた。
映画は、原作の、内なる凄みにどこまで迫れるかしらねぇ。
ギラギラした利休をって海老蔵は語ってるみたいだけど、ちょっと違うんだなぁ~。
キャスティングにそそられるところなしで、観にいく気もないけど……。

歌舞伎の舞台で海老蔵の隈取りした顔で”にらみ”を見ているけど、歌舞伎のそれとは違う、内面からじわりと押しだされてくるような凄み、目力が求められる映画。

まぁ、若いといえばそれまでなんでしょうけど……
秀吉の描き方も然り、
既存の枠から出ることなく、原作の内面に迫るところまでは至ってないなって印象。
映画が千利休に負けているって思った映画「利休にたずねよ」

利休が想い人の形見の釉薬の香合を前に果て、その香合は利休の妻の手で庭の石に投げつけられ粉々に砕け散るというのが原作。
映画では、中谷美紀演じる千利休の妻、宋恩はぶつけようのない悲しみと嫉妬にまかせ何度も割ろうとするが割れず、茶室でその香合を前に静かに茶を点てるシーンで終っている。

美しい終わり方だけど、人の世の業、愚かさをも孕んでこその、その究極ともいえる対極に侘びさびがあるんじゃないかしら、利休が創出した草庵茶室のだからこその空間じゃないかしらって思うだけど……。
やはり、あの香合は宋恩の手で砕け散るべきだったかと……
それでも尚、あの茶室に座ることで、人は無心となって茶を点て、亡き利休を、そして利休のうちに棲んでいた女人をも慈しみ弔うことが出来るんじゃないかしら……ってそんな風に思うんだけどなぁ。


観に行く気ないといいながら、なんで観にいったかというと、
本作の公式サイトで
………三井寺、大徳寺、神護寺、南禅寺、彦根城といった国宝級の建造物でのロケーションも敢行された。また、撮影に当たっては、利休が実際に使用した「長次郎作 黒樂茶碗 銘 万代屋黒利休所持 万代屋宗安伝来」をはじめとする茶の名器を数多く手配し、千利休より受け継がれる茶道の名門・三千家の協力も得て幻の「利休の所作」を再現。………

そして、

秀吉が執着し続け、利休が肌身離さず大切に持っていた、あの「緑釉(りょくゆう)の香合」も、一人の上野焼(あがのやき)の窯元で制作されたとか……
作品の出来はともかくとしても、これだけでも本作を観にいく価値は大いにありかしらって観にいったんだけど、よく分かりませんでした。
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Machi。
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by machiiihi | 2013-12-15 06:00 | 映画