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マチの、映画と日々のよしなしごと

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映画「インヒアレント・ヴァイス」

INHERENT VICE

ご贔屓の監督、ポール・トーマス・アンダーソンの最新作。
2012年の「マスター」以来。
先週末は旅行で観にいけなかったから、この週末にいそいそと見に行った。
同じ劇場で公開のグザビエ・ドランの「マミー」もついでに観ようかなと思っていたけど、
今週末みるべき映画は、ポール・トーマス・アンダーソン監督の「インヒアレント・ヴァイス」これ1本で充足。
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仕事でも日常でも、段取りを考える性分なもんだからでしょうか。
映画のストーリーも追っかけてしまう。
人間関係も複雑であればそれなりに面白い。
けど本作は、何がどうなって、誰と誰がつながってってのがわかったところで、それがどうした?って風で、そういう展開を期待してたら頭がこんがらがりそうだけど、
そんなのはどっちゃでもいいの。


終ってみれば、横に彼がいれば「やってくれるじゃない! アンダーソン君!」って思わず肩を叩いてグータッチしたくなる。

この音楽!
このキャスティングも、どうやって彼あるいは彼女に行き着いた?って思える、このツボ!
そして、サイケデリックだった時代のこの空気感。
そして、70年代から21世紀の今につながっているアメリカそのものを、彼はやっぱり描いているんよね。


本作の魂胆が分かれば、
5月の連休中に本作をもう一度観に行って
今度はがっちりと、ポール・トーマス・アンダーソンをじっくり堪能してみよう。
ちょっと中毒症状を起こしそうな「インヒアレント・ヴァイス」
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そして、
ホアキン・フェニックス。
私立探偵のドックを演じているホアキン・フェニックス見ながら、
なぜかこのフィリップ・マロウのセリフが頭の中を流れた。
「タフでなければ生きて行けない。優しくなれなければ生きている資格がない」

彼は年齢とともに段々と味のあるいい役者になっていくわねぇ。
今回もいい眼してました。
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Machi。
by machiiihi | 2015-04-28 00:35 | 映画
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