1974年にワールドトレードセンターのツインタワーに非合法でワイヤーを張って綱渡りをしたフランスの綱渡り大道芸人フィリップ・プティのノンフィクション『マン・オン・ワイヤー』を原作とした作品。
数年前にプティの人間業とは思えぬこの綱渡りを描いたドキュメンタリー映像
「マン・オン・ワイヤー」は見ていたから、あえて実写版はどんなかなって思っていたけど、
プティ役をお気に入りのジョゼフ・ゴードン=レヴィットが演じるとあって
予告編でも、草食系軟弱モード的飄々さはそのままに、なかなかに引き締まった面も見せていたもんだから
ただ、3D映像ってのが
どうも3Dメガネって映像が暗いし、見づらいし、疲れるしいささか引っかかったけど、
ジョゼフ・ゴードン=レヴィット君を観に行こう!で映画館まで足を運んだ。
今は無きワールドトレードセンターの屋上から眺める景色とか、ツインタワーを渡るシーンってのは3Dならではのりアル感。
高所恐怖症の人はこの映像ってどうなんだろう?って思ったほどの視覚映像。
オスカー期待しそう。
ワールドトレードセンターが確かにあった時、エレベーターで展望台まで昇ったことがあるだけに、
タワーのてっぺんが見えなかったけど、それでも下から見上げてことがあるだけに
あの高さを体感していただけに、
3Dが見せてくれるこの映像はなかなかのものでした。
非合法で建築中のビルに忍び込み、警備員の目をかいくぐって、二つの塔にワイヤーを張っていくシーンとかはドキュメンタリー作品には無かったシーンやエピソードなどもじっくり描かれていて、どうなるんだろうってハラハラドキドキさせられてしまった。
警備員に挟まれて行きつ戻りつの綱渡りシーンなどなど、終盤はなかなかに見せてくれた。
ただ見ている私は、数年前に見た「マン・オン・ワイヤー」の映像がどうしても頭の中で重ね合わさってしまい、プティのやらかしたあの超人的映像を見ていたから、だから、今回の実写版も面白いと思ったけど、この作品だけ見たらどうなんだろうな? って気もする。
やっぱりこの作品はドキュメンタリー映画
「マン・オン・ワイヤ」とワンセットで見たら更に面白い作品であるのは確かね。
でもプティ役のレヴィット君。
彼の、緊張感はあるけれど、余計な気合の入らなさ加減が、プティと重なってちっとも違和感なくって良かったです。
綱渡りもプティ本人から指導を受けたんだそうで、練習8日目にして綱の上を補助なしで歩けるようになったとか。
Machi。