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マチの、映画と日々のよしなしごと

machiiihi.exblog.jp

飴ちゃん

大阪のおばちゃんって、飴ちゃんっていつも持ち歩いてるんだって。
大阪のおばちゃんの私も、カバンにはいつも飴ちゃんが入っている。
風が冷たくなるこれからの季節
飴ちゃんを舐めていると、喉が乾燥しない。

でも
でも
飴ちゃんなら何でもいいって訳ではない
甘ったるいのはごめんだわ。
ずっと、 ずっと、数年来のお気に入りはコレ

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漢方薬系の匂いもお気に入り。
これは人それぞれの好みかも

ドラッグストアには、同じ製品でグリーンパッケージをよく見かける
こちらは西洋ハーブエキス系みたい。
こちらはあまり好きじゃないな。

天然黒糖使用の東洋系ハーブエキスがお好み。
袋ごとカバンに入れて、
いっつも二粒ほりこむ。

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冬には欠かせない私の愛用必需品、


Machi。


# by machiiihi | 2017-11-07 10:31 | お気に入り

映画「神なるオオカミ」

監督はジャン=ジャック・アノー。
ショーン・コネリーのいぶし銀のような渋さが光る「薔薇の名前」、そして見るほどに胸にさらに深くしみこんでいく「愛人/ラマン」、それから「セブン・イヤーズ・イン・チベット」、狙撃手ジュード・ロウのグリーンアイが美しかった「スターリングラード」もこの監督の作品。
ジャン=ジャック・アノー監督作品にはお気に入りが多い。
脳裡に焼き付いているシーンもいくつかある。
動物を描いた作品も忘れ難い。
「小熊物語」
それから、幼い頃、人間の手によって離別した二頭のトラが成長し、互いに戦うべき相手として闘技場で再会した兄弟虎を描いた「トゥ・ブラザーズ」
何度か機会あれば見直すけれど、その度に「いい映画ねぇ」としみじみ思う。
熊でも虎でも子供のころのまるっこくって無邪気な姿を見せられたらねぇ……参ってしまいます。

そして本作では、オオカミの子供を育てる青年を描いている。
日本での劇場公開が見送られた映画を上映するイベント「未体験ゾーンの映画たち」の2016年で公開された作品。
予告映像はこちら
私はフー・ゴーからアリエル・リンへ追っかけ関連でウィリアム・フォン主演の本作を知って、アマゾン・プライムで視聴。
映画を見て、原作を読みたくなった。
映画邦題は「神なるオオカミ」
これは中国国内のポスターでしょうか。
映画「神なるオオカミ」_b0309033_16105659.jpg

文化大革命の時代の内蒙古が舞台。
1967年、文化大革命の下放政策により内モンゴルにやって来た知識青年を通して、その地に生きる狼と、草原の遊牧民たちを描いた作品。
狼を崇拝し、自然の摂理を重んじ、狼たちと共生する遊牧民たちの、彼らの中に脈々と受け継がれている精神世界。
しかし政策という名の下で、人と動物と自然と共に生きる彼らの世界が引き裂かれる。

映画は、都会からやってきた青年が、保護しこっそりと育てる幼い狼との絆を軸に描かれているが、
原作はおそらく中国体制に対する強烈な批判精神に充ち溢れているだろうとは、映画を通しても容易に推測される。
映画「神なるオオカミ」_b0309033_16123694.jpg
原作者は姜戒(ジャン・ロン)
文化大革命時は大学生で、1967年に知識青年として内モンゴルのオロン草原の村落に下放され、そこで11年間暮らしたとのこと。
その時の体験をまとめたものが本書。
ウィリアム・フォン演じる主人公の青年がジャン・ロン自身といえるだろう。

都会からやってきた青年は漢民族
遊牧の民とは異なる民族
そんなセリフも端々に出てくる。


原題は「狼図謄」
「図謄」はトータム或いはトーテム。日本語では部族、血縁(血統)の意味となるだろう。
遊牧民の長老が、狼を見習えという言葉がある。
我々の中には狼の血が流れているという。

これがジャン・ロンの描かんとする壮大なテーマの一つだろう。

国内での刊行は2004年。
その後、海外翻訳も次々となされ、中国(中華民国)建国後最大の著作物輸出作品となったそうだ。
中国で発売された原作の表紙
映画「神なるオオカミ」_b0309033_16101346.jpg


映画は、
オオカミと遊牧民たちの、生き抜くためのすさまじい攻防を描いた映像は、さすがです。
アノー監督は本作の撮影までに7年の準備期間を経、35頭の狼を育てて飼いならすのに3念を費やしたそうで、撮影終了後、狼たちは調教師の手でカナダの野生動物園に映されたとのこと。


これはこれで映画作品としては完結しているだろう。
ただ、私としては、映画から零れ落ちたであろうものを、
ジャン・ロンが語らんとしたものを
原作を読んでみたいと思った。


アマゾンにて取り寄せ中。

原作では青年と狼の別れはドラマチックに描かれているけれど
原作では違うようだ。


映画を見て原作を読みたくなった。


Machi。


# by machiiihi | 2017-11-06 14:37 | 映画

朔日参り

事務所の窓から見えるお寺。
毎月一日の朝は、お参りに来る人たちが次々と訪れている。
そんな老若男女をみていると、
私もなにやら革まった気分になる。


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こんな光景を観るたびに私もと思うけど、
いつも月初は普段より早い出勤であれこれと忙しい。
ほっと一段落で窓を見下ろし、
あぁ、今日は一日なんだって、ずれたことを思い出す不信心者。

他力本願で拝礼。



Machi。

# by machiiihi | 2017-11-01 12:46 | 徒然に

ツワブキの花

もうすぐ冬!
って思わせる麻のひんやりした空気の中
そんな中でツワブキの
まっすぐ伸びた茎と
くっきりとした黄色に
清々しささえ感じる。


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ツワブキの花_b0309033_11395818.jpg

Machi。


# by machiiihi | 2017-10-31 11:40 |

映画「捜査官Ⅹ」

すっかりはまってしまっている中国ドラマ「琅琊榜」の主人公・林殊こと梅長蘇を演じた胡歌(フー・ゴー)
金城武を柔らかく端正にした感じだわねぇってところから、最近お見かけしなくなった金城君を懐かしく思うこの頃。
金城君って、出演作品やインタビュ―での受け応えを見ていると、例えていうなら院半年働いて半年寝て暮らすみたいな、どこか世俗の物欲とか名声とかに捉われないようなお方みたいだから、作品選びもヒット期待できる作品よりも自分の興味や感性に合致する作品を選んでるんでしょうね。業界ずれというか芸能界ずれしていない人って気がする。
「恋する惑星」の失恋男も初々しくって、
映画「捜査官Ⅹ」_b0309033_09152066.jpg
ヒット作ではなかったと思うけど、恋人を亡くした女性を空から見ていて、慰めたくって天空の穴から地上に落っこちた天使を演じた「ラベンダー」とか、
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映画「捜査官Ⅹ」_b0309033_13435323.jpg

一目ぼれ同士の男女が、壁一枚隔てただけの部屋に住みながら、別々の門から左右に分かれて出ていくからずっと出会えずにいて、そんな二人がラストでは……
映画「捜査官Ⅹ」_b0309033_13435774.jpg

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映画「捜査官Ⅹ」_b0309033_13440583.jpg
ほのぼのとしたラブストーリーの、飄々とした雰囲気の彼が結構気に入っている。
鳩を相手にヴァイオリンを弾いて、弾き終わったら恭しくお礼のあいさつをするのが絵になるのは金城君ぐらいじゃないかな。
で、台風通過で必要以外は出歩かず家にいた週末。
そうそう金城君作品を見ましょうと、
何が見たい?って頭にすぐ浮かんだのが、スクリーンで見た時はさほどの印象もなかったけど、なんか気になっている「捜査官Ⅹ」をもう一度観ましょうと、ネットフリックスとアマゾンプライムを検索したらネットフリックスで有りました。

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2012年公開の作品
「捜査官ⅹ」って言う邦画タイトルには、能がないわねぇって苦笑するも、
そんなことはどうでもいいか、金城くん映画だからって思えるのが金城武。
金城君が捜査官を演じる作品!
諸葛孔明を演じたレッドクリフではあんまりオモシロなかったから、
今回のは予告映像とか見ると金田一耕助か刑事コロンボか、
ひたすら事件の真相に迫らんとする捜査官Ⅹことシュウ・バイジュウ
金城君主役の映画!って思って見ていたら、


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後半からは紙職人ジンシー役のドニー・イェンのアクション炸裂で、
ドニー・イェンの映画だったの?!って
そうなん?って、頭の切り替えできないままに
物語は一気に終盤に。
そして極悪組織「七十二地刹」の教主と、教主の息子で、極悪組織から抜け出さんと、紙職人ジンシーとして家族とひっそりと暮らしていた息子タンロンとの壮絶なる死闘に
あれよあれよと見てる間に、
映画「捜査官Ⅹ」_b0309033_11074069.jpg
「ラスト・コーション」でトニー・レオン相手に堂々の演技が光っていたタン・ウェイ。
健気な妻役が初々しかった。

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金城君演じる捜査官シュウは、教主に留めの鍼を打ち込むも振り飛ばされて頭打って……
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原題は「武侠」だったのね。

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そうなんや、って、
半分ぎくしゃくしたまんま、
作品のええとこ掴みきれないまんま観終わった作品でもあった。
何見てたんだか、まるっきり掴み切れてなかったなって、今回見直してみてつくづく思う。

タイトルが「武侠」であっても、「捜査官ⅹ」であっても
ドニー・イェン演じるジンシーことタンロン側から見ても、
金城武演じる、法の権化のような捜査官シュウ側から見ても、

極悪非道の世界から、人としてまっとうな生き方をと願うタン・ロンと、
ある事件をきっかけに、本来の優しき己を封じこめ、非情であっても人を信じず法の厳格なる執行者たらんと葛藤を抱えち捜査官シュウと。
背中合わせのようにも思える二人の男。


美しくものどかな山村の風景。
二人の男の抱えるそれぞれの悲哀が見え隠れする。

じっくり観ると
この映画、
人と人との絆
信じると言う事
そして
個と家族、組織、ひいては国家
パッと見は武侠アクション映画の様相をみせながら、なかなかに奥が深い映画とみた。

そして、
こんな金城君も良くって、
やっぱり、見直してみて、やっぱり金城君の映画だったとつくづく思う、というのが私のオチ(笑)
日本人には区別つかないけれど、捜査官シュウは四川省なまりだとか。
四川省鉛の金城君が中華圏では評判だったとか。
例えば和久俊三原作の「赤かぶ検事奮戦記」みたいな……(笑)
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はたまた、こんな胡散臭げな顔の金城君とか、
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自然体みたいな風に役を演じる金城武。
やっぱり稀有な存在だわと思う。


Machi。




# by machiiihi | 2017-10-30 11:21 | 映画